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ご挨拶

第55回日本網膜硝子体学会
会長 平形 明人
(杏林大学医学部眼科学教室)
 この度、日本網膜硝子体学会総会を東京の渋谷で開催させていただくことになり、関係者各位に厚く御礼を申し上げます。
 本学会は、1963年に開催された網膜剥離研究会を起源にして今回が55回目となります。初期は網膜剥離とその関連疾患を話題とする日本網膜剥離学会でしたが、網膜硝子体疾患の臨床や研究が進むにつれ、1996年に日本網膜硝子体学会 (Japanese Retina and Vitreous Society : JRVS) と名称を改め、網膜剥離ばかりでなく網膜硝子体疾患を幅広く扱う学会となりました。ちょうど網膜光干渉断層計 (OCT) が登場し、加齢黄斑変性を中心に medical retina の治療が飛躍的に改善する時期でした。2000年代になると硝子体手術も極小切開硝子体手術 (micro-incision vitreous surgery : MIVS) の時代に入り surgical retina もさらに進歩して、網膜硝子体の演題は国内外を問わず、眼科学会のなかで最も多数を占めるようになっています。
 当初から本会は網膜の専門家が1会場に集まり、各々の演題を密接に討論し合う形式を伝統としてきました。しかし、medical retina と surgical retina の領域がそれぞれ深くなるにつれ参加者と演題数も増加し、セッション内容によっては、1会場制にこだわるよりも隣接する2会場で興味ある会場を行き来するほうが、討論し合う環境を維持する目的に適うのではないかとも考えられます。そこで、今回は隣接する2会場を使いながら参加者が密接に交流できるようなプログラム構成を組みたいと思います。
 特別演者には米国 Columbia 大学の Stanley Chang 教授をお招きしました。先生は、液体パーフルオロカーボンを硝子体手術に初めて応用した硝子体手術のパイオニアです。また、故田野保雄先生の親友として我が国の網膜硝子体分野の発展に大きく貢献して下さっています。さらに、medical retina のシンポジウムには眼炎症の第一人者であるとともに米国OCT読影センター責任者の一人でもある Duke 大学の Glenn Jaffe 教授が参加してくださいます。Chang 先生も Jaffe 先生も招待講演ばかりでなく、シンポジウムなどの座長としてもいろいろとコメントをいただく予定です。そして、優秀演題の英語のセッションも討論が深まるような環境を設定したいと思います。もちろん、本会のハイライトである盛賞記念講演は2会場同時中継で行われます。その他、シンポジウム、教育セミナー、あるいはランチョンなどの企画も、surgical および medical retina のどちらの専門家も楽しく交流できるように工夫します。さらに、前回の本会で好評だった研修医やコ・メディカルスタッフのための基本セミナーも継承します。
 東京では学会が多く行われますが、渋谷を会場にすることはほとんどありません。この機会に、今や世界中の若者が注目する街に網膜の専門家が多数集まって、積極的な討論と交流の場にしていただきたくお願いいたします。