ワークショップ
ワークショップの事前登録受付は終了いたしました。
尚、ワークショップ1~4は席に空きがございますので、当日もご参加いただけます。先着順となりますが、直接会場へお越しいただき受付をお願いいたします。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
ワークショップ概要
- ワークショップ 1定員:30名
- 6月23日(土)9:00~11:00 F会場(会議室 9-A 東館9F)
初めてでも安心!学会抄録ブラッシュアップ!!
-服薬アドヒアランスをアウトカムにした臨床研究デザインをグループワークで皆で考えてみよう-
- ファシリテータ
- 渡部 一宏
- (昭和薬科大学臨床薬学教育研究センター実践薬学部門)
- 原 梓
- (昭和薬科大学社会薬学研究室)
『初めてでも安心!学会抄録ブラッシュアップ!! ? 服薬アドヒアランスをアウトカムにした臨床研究デザインを考えるー』と題し,服薬アドヒアランスに関する臨床研究の抄録例(IMRAD 形式の抄録)を活用したエクササイズをグループワーク(1グループ5~6名)で行います。
課題にする抄録をもとに、PECO を作成しリサーチ・クエスチョンを構造化しながら、抄録の問題点や改善点をグループで話し合います。さらに、改善点をふまえ新たな(独創的な)PECO を作り上げリサーチ・クエスチョンの構造化のプロセスを体験してもらい、抄録にありがちな問題点とその改善法を理解してもらいたいと思います。
- ワークショップ 2定員:48名
- 6月23日(土)13:30~16:30 F会場(会議室 9-A 東館9F)
がん患者に寄り添う服薬支援を体験しよう!
- オーガナイザー
- 平井 みどり
- (日本ファーマシューティカルコミュニケーション学会)
- 後藤 惠子
- (東京理科大学薬学部)
- ファシリテーター
- 有田 悦子
- (北里大学薬学部)
- 井手口 直子
- (帝京平成大学薬学部)
- 後藤 惠子
- (東京理科大学薬学部)
- 竹平 理恵子
- (北里大学薬学部)
- 富澤 崇
- (城西国際大学薬学部)
- 沼田 千賀子
- (神戸薬科大学薬学臨床教育センター)
- 野呂瀬 崇彦
- (北海道科学大学薬学部薬学科
薬学教育学部門薬学教育分野薬学教育開発・支援室) - 半谷 眞七子
- (名城大学薬学部)
- 平井 みどり
- (日本ファーマシューティカルコミュニケーション学会)
NBM(Narrative based medicine) は、「物語りと対話に基づく医療」といわれ、患者が対話を通じて語る「物語り」から、病気の背景や価値観などを理解し、患者の抱えている問題に対して全人的にアプローチしていこうとする臨床手法です。NBM とEBM は互いに補完し合うことで、患者自身のQOL を満たす医療が提供できると考えられています。適切な服薬指導を行う場合に必要となるのは、疾患や患者の病態、薬物治療に対する十分な知識ばかりではありません。忘れてならないのは、目の前の患者が、いま、ここで何を感じ、何を考えているかに想いを馳せ、理解しようとする姿勢です。
ワークショップでは、がんを患う人に寄り添い、思いを傾聴することで、浮かび上がってくる物語を共有し、対話を通じ、新たな物語が再形成される過程を模擬患者協力型演習で体験します。
プログラムは、日本ファーマシューティカルコミュニケーション学会が、薬剤師のために構築したACST( アドバンストコミュニケーションスキルアップトレーニング) 病院薬剤師版です。ACST では、ルーブリック*を用いて、現状のパフォーマンスレベルと明日からの目指すべき姿を参加者・評価者が共有できる点が特徴となっています。
*ルーブリック:学習到達度を示す評価基準を観点と尺度からなる表として示したもの
【ワークショップ2のご案内】
- ※定員に達した場合には受付を締め切ります。欠員が出た場合には当日受付をいたしますので、希望される方は、当日開始5分前までに会場受付までお越しください。
- ※薬剤師であればどなたでも参加可能です。
- ※開始5分前までには会場入りしてください。できるだけ、欠席しないようにお願い致します。
- ワークショップ 3定員:90名
- 6月24日(日)9:00~11:30 E会場(研修室 909 東館9F)
輸液処方設計にチャレンジ ~これでわかる輸液栄養療法ワークショップ~
- オーガナイザー
- 大川 浩子
- (金沢赤十字病院薬剤部)
- 中村 直人
- (公立陶生病院医療技術局薬剤部)
医薬品の専門家である薬剤師は、栄養療法のなかでも輸液製剤を使用した静脈栄養法(PN) において中心的役割を担う立場であるはずだが、PN を含めた栄養療法を苦手とする薬剤師は少なくない。
そこで初学者の薬剤師向けに栄養療法を基礎から学ぶためのワークショップを医療薬学フォーラム開催時に2013 年から5 回開催してきた。諸学会ではこのような取り組み皆無で本学会でのワークショップは好評で継続的な開催の要望も多い。そこで6 回目の試みとして「輸液処方設計にチャレンジ ~これでわかる輸液栄養療法ワークショップ~」を企画した。
10名X10のグループ、合計100名の参会者を予定し、1グループに1名の臨床栄養の最前線で活躍中のNST 専門療法士(本学会参加者の薬剤師)をチューターとしてお願いしている。基礎講座、症例検討、検討内容の発表、解説で2 時間30 分程度とし、輸液処方設計の基本的な考え方と応用事例について考えたい。
- ワークショップ 4定員:48名
- 6月24日(日)9:00~12:00 F会場(会議室 9-A 東館9F)
シミュレータを使用したフィジカルアセスメントにチャレンジ
-アセスメント能力向上のための症例体験および副作用情報の共有-
- オーガナイザー
- 徳永 仁
- (九州保健福祉大学薬学部)
- 髙村 徳人
- (九州保健福祉大学薬学部)
患者シミュレータを用いたシミュレーション教育は、医学・看護領域において医療技術・救命救急手技の習得および患者急変・事故・災害訓練において必須の教育法として位置づけられている。薬学領域においても、多くの薬学部が実務実習事前学習などにおけるフィジカルアセスメント(PA)教育に患者シミュレータを導入している。
患者シミュレータの使用は通常のロールプレイでは体験できない異常な状態の確認が可能となる。我々は、これまでに患者シミュレータを使用して薬物誤投与や病態の再現が可能な様々なプログラムの作成、公開と配信を行い、PAを学ぶための薬学シミュレーション教育法を構築してきた。
またPAに関するe-ラーニング教材の開発も行ってきた経緯がある。今回のワークショップでは、本学実務実習事前学習(ベッドサイド実習)のなかでPA学習において使用している3 種類のシミュレータ(フィジコ®〔京都科学〕,イチロー®〔京都科学〕,:シムマン3G®〔レールダル〕)を用いて、患者PA 能力向上のための症例および副作用情報の共有を体験していただきたい。シミュレータは機種によって一長一短がある。様々なシミュレータが体験できる貴重な機会となることから、是非、参加して明日からの薬物の適正使用の推進に役立てていただきたい。
- ワークショップ 5定員:50名
- 6月24日(日)13:30~16:30 F会場(会議室 9-A 東館9F)
はじめての臨床推論 -臨床推論を体験しよう-
- オーガナイザー
- 川口 崇
- (東京薬科大学医療実務薬学教室)
- 北原 加奈之
- (昭和大学病院薬剤部)
- ディレクション・オーガナイズ
- 高橋 良
- (昭和大学病院リウマチ・膠原病内科)
- 川口 崇
- (東京薬科大学医療実務薬学教室)
- ファシリテータ
- 北原 加奈之
- (昭和大学病院薬剤部)
- 東 加奈子
- (東京医科大学病院薬剤部)
- 岩井 大
- (東京西徳洲会病院薬剤部)
- 今井 徹
- (日本大学医学部附属板橋病院薬剤部)
- 小久江 伸介
- (東京大学医学部附属病院薬剤部)
- 梶原 洋文
- (大分三愛メディカルセンター薬剤部)
- 小暮 宗介
- (河北総合病院薬剤部)
- 佐古 守人
- (橘会東住吉森本病院薬剤科)
- 中田 英夫
- (慶應義塾大学病院薬剤部)
- 平井 浩二
- (東京女子医科大学病院 薬剤部)
臨床推論は、『患者さんの疾病を明らかにし、解決しようとする際の思考過程やその内容』のことを指し、患者さんと対峙することの増えた薬剤師が、患者さんから情報を得たり、その情報を活用したり、また自分の考えを添えて医師らと情報を共有したりするために活用されています。医学教育で発展した思考のモデルや教育法を取り入れ、薬剤師向けに内容を落としこむ形で、医師の協力を得て取り組まれています。
様々な学会や研修会で取り上げられ、薬学における臨床推論の重要性は徐々にその認知が広まっています。
昨今、大学の学部教育に臨床推論が組み込まれはじめ、地域によっては定期的な勉強会が開催されるようになるなど発展しつつありますが、その一方で、特に受講者が参加型で学べる環境は限られているのが現状です。
そこで本ワークショップでは、臨床推論ワークショップを企画いたしました。受講者をスモールグループに分け、ファシリテータをつけて、症例ベースで臨床推論の思考を体験する参加型学習の機会となります。本ワークショップは、これまで参加型の臨床推論の研修を受けたことがない薬剤師を対象とし、初心者に対してわかりやすく、臨床推論の機会を提供することを目的として実施します。