会長挨拶

2016年6月1日

 みなさま、このたびは第13回日本フットケア学会びわこセミナーin京都のホームページにアクセスいただきありがとうございます。滋賀医科大学皮膚科の中西健史が、開会に先立ちまして少し長くなりますがご挨拶申し上げます。
 まず、会場の件です。本来ですと、滋賀県での開催が望ましいところではありますが、大きな会場が用意できませんので、新幹線を降りてちょっと頑張れば歩ける距離の「京都テルサ」を開催場所といたしました。
 つぎに日本フットケア学会の活動である年次学術集会とセミナーの違いを簡単に説明させていただきます。年次学術集会は、2日間にわたり開催され一般演題も公募する本来よくある学会の形式です(例年2-3月頃開催されます)。セミナーは1日だけの開催ですが、一般演題なしで様々な分野のエキスパートの講師をお呼びして貴重なご講演を拝聴するという形式を基本的にとっております。今回、セミナーを主催させていただくにあたり、わたくしなりの考えとして「学術集会と同じことをやるのではなく補完的な意味合いで、1年をとおして学術集会とセミナー両方に参加することにより、さらに多くのことを学べるように準備したい」という心がけをしてまいりました。
 さて、テーマにかかげました「一歩先行くフットケア」。これには多くの意味を含ませたつもりです。まず、「一歩先行く」ためには、歩ける足がないとそれすらできない。そのために足元の、日常のフットケアを大切にしたいという想い。そこから出てきたのは、最前線でフットケアに携わる多くのコメディカルの方々がどんな場所で、どういったフットケアをされているのか、お互いのことを紹介し合う場を設けたいという企画。それを実現するために思い切って、4つの会場のうち、まるまる1つを全日それに当てました。では、歩ける足があるのに歩かなかったらどうなるのか。わたしが偶然、フィットネスのランニングマシーンで走りながら、チャンネルをかえるとNHKの「ためしてガッテン」を放映していました。それは衝撃の内容でした。このお話は是非皆さんにきいてほしい。何の面識もない岡浩一朗先生にダメもとで、お願いしてみたらご快諾いただけました。それから、常に変動する世の中の動きに対してさらに「一歩先行く」ためには、法的なことを知っておかなければなりません。再生医療法が成立し、人を対象とする臨床研究における研究者のこころがまえ、論文投稿に際する注意点なども変わってきました。幸いにも、私は現在の勤務先からいろいろなことを知るチャンスがありますので、それをプログラムにも反映させました。また、「特定行為に係る看護師の研修制度」も2025年に向けて待ったなしです。いま必要な国の政策を知ることは「一歩先行く」ために、避けて通ることができません。国立大学で唯一、養成講座を開講することになりました滋賀医科大学から、担当教授が直接その概要をお伝えさせていただきます。しかし、「一歩先行く」のに最も必要なこと、それはやはり国を挙げて注力している「再生医療」にあります。前回担当しました第10回年次学術集会では、iPS細胞でノーベル賞を受賞された山中伸弥先生をお呼びすることができました。今回はそのiPS細胞研究所から、山下潤先生をお招きして再びiPSの風を吹かせたいと企画いたしました。それともうひとつの再生の柱は「遺伝子治療」です。こちらも、その方面での第一人者でいらっしゃる大阪大学の森下竜一先生から直接ご講演を拝聴することが実現しました。「自分は関係ない」と思っている方が多いかもしれませんが、そのあなたが「再生医療」に何らかのかたちで関わる日もそう遠くないことに気づいていただければ幸いです。
 学会でフットケア以外のお話を聞くことも、楽しみの一つです。第10回年次学術集会で大好評だった「いけばなライブ」。前回、見損ねたという悔しい思いをしていた方に朗報です。昨年四代目の「専好」を襲名された池坊専好第46代次期家元によるご講演。日本最古にして最大のいけばな流派、家元自らがいけられるところを生でみられるなんて、門下生でもほとんど不可能なこと。このチャンスを逃す手はありません。それよりなにより「いのちをいかすという」池坊いけばなの精神を、ご講演をとおして掴んでいただくことを願っております。 
 最後にわたくしごとで恐縮ですが、本学会の会長を拝命しますのは、2012年以来2回目となります。当時は大阪市立大学に所属していましたので、大阪を会場といたしました。今回の京都は、実はこの学会で年次学術集会とセミナーあわせて27回にして、初開催となります。わたくし自身も京都育ちですので、これでやっと「故郷に錦を飾れる」というよろこびでいっぱいです。そういうこともあり、京都、滋賀でのフットケアを一部紹介したいと考えております。
 あまりにも長々と挨拶文を書きすぎましたが、今回のセミナーは充分に「一歩先行く」を実現できると自負しております。すべてのフットケアに関係する医療関係者が、ご満足していただけるプログラムになるようあと少し準備を進めてまいります。どうぞ、秋の京都に是非大勢の方がお集まりくださいますようにお願い申し上げます。三連休の真ん中ですので、お早めにご宿泊をご予約いただき、京都駅から2駅9分の大津駅はじめ滋賀県にお泊りいただくのも大変便利ですのでご検討いただければ幸いです。ご来場を心よりお待ち申し上げております。

第13回日本フットケア学会びわこセミナーin京都
会長 中西 健史
滋賀医科大学 医学部医学科 皮膚科学講座

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