日本臨床腫瘍薬学会学術大会2017
大会長 齊藤 真一郎
(前 国立がん研究センター東病院 薬剤部長)

 平成29年3月18日(土)、19日(日)の両日、朱鷺メッセ(新潟市中央区)におきまして、日本臨床腫瘍薬学会学術大会 2017を開催させていただくことになりました。
第1回は東京、第2回は千葉、第3回は京都、第4回は鹿児島で開催され、第5回は新潟での開催になります。

 がん薬物療法に関する学術研究の進歩や科学的根拠のあるがん薬物療法の開発・普及により、抗がん薬による最善の治療効果の実現、副作用の軽減、重篤な健康被害の未然防止を図り、がん医療の発展や公衆衛生の向上に寄与することを目的として、日本臨床腫瘍薬学会(JASPO)は設立されました。細胞障害性抗がん薬、ホルモン薬、分子標的治療薬、免疫療法とがん薬物療法は画期的に進歩し、特に免疫チェックポイント阻害薬はがん治療のパラダイムシフトを起こしたと言われています。新しい機序のがん治療薬が続々と登場しており、がん薬物療法を担う薬剤師の役割や責務は、ますます大きなものとなっております。

 今や2人に1人ががんに罹患すると言われていますが、診断技術や治療技術の進歩とケアにより長く生きることが可能となり、治癒には至らなくても「がんと共に生きる」時代になりました。治療を続けながら通常の生活ができるよう病院と在宅をシームレスにつなぐ医療連携が益々重要になっています。糸を紡いで布にするように、多職種を織り交ぜて医療連携を充実させたい。このような思いから、本学術大会のメインテーマを「がんと生きる時代 ~薬剤師が紡ぐがん医療~」とさせていただきました。
新潟県は南北に長い海岸線とそれに平行して走る山脈、その間に新潟平野が位置しています。日本有数の大河である信濃川と阿賀野川が流れ、佐渡、粟島という2つの離島と豪雪地帯を有しており、他県に比べアクセスは複雑・困難な事情を有しています。このような特殊な地域においても医療連携が進むことへの期待を込めたポスターです。

 地域ごとに抱える様々な問題を克服して、患者が暮らしているそれぞれの地域で多職種が協働し、如何にがん医療を提供するのか、自由闊達な討論がされますことを心より願っております。

多くの皆様と早春の新潟でお会いできることを楽しみにしております。