第33回日本義肢装具学会学術大会

大会長挨拶

第33回日本義肢装具学会学術大会
大会長  森田 千晶
(国際医療福祉大学保健医療学部 作業療法学科 教授)

 2017年10月、第33回日本義肢装具学会を東京ベイサイド有明地のTFTホール(東京ファッションタウンビル)にて開催をいたします。日程は10月8日(日)、9日(月・祝日)の2日間です。一般社団法人日本義肢装具学会は義肢装具・福祉用具などの技術・知識の進展、障害者福祉の向上を目的に教育・研究、啓発・普及活動ならびに政策への提言を行っている学術団体です。医師、義肢装具士、作業療法士、理学療法士、エンジニア、義肢装具制作技術者など義肢装具・福祉機器に関わる職種から構成をされている日本国内では数少ない多職種からなる団体でもあります。第1回日本義肢装具学会学術大会を開催いたしました。2013年、念願の一般社団法人資格を得て、日本の義肢装具・福祉機器の発展にむけ、より大きな一歩を踏み出しました。
 東京での学術大会は過去にも多くの大会が開催され、最近では2011年に今回と同じTFTホールにて国際医療福祉大学大学院山本澄子先生を大会長に開催されております。また、作業療法士が大会長となる大会は1993年に古川宏先生が大会長を務められた第9回神戸大会以来、24年ぶり2回目です。とても光栄なことでもあり、また責任も重大であると感じております。
 義肢装具・福祉用具を必要とする方たちの生活を豊かにするための支援方法、技術、研究について作業療法士の視点を生かした企画を予定しております。教育講演1と2ではカナダ、ブロワ―ビューリハビリテーション病院より義肢装具士のSandra Ramial先生、作業療法士のLisa Artero先生をお呼びして小児先天性欠損の義肢とリハビリテーションについてご講義していただきます。教育講演3では、いま現在、様々な分野で活用され始めたロボットと福祉用具について、生活の中でどのように発展していくのか、その課題と現状をご講演いただく予定です。シンポジウムでは3Dプリンターの普及、ロボット技術の進歩などから再び脚光浴び始めた筋電義手について「いま、筋電義手にもとめること」をテーマに開発、リハビリテーションそれぞれの分野からご発言をもとめ、議論の場を設けたいと考えております。そのほか、高齢化の進む社会の中で地域包括ケア、介護保険と義肢装具・福祉用具の適用、適合、課題をできるだけ多くの職種の方たちと共有したいと考えております。そして、2018年韓国平昌冬季パラリンピック、2020年東京パラリンピックが開催されます。2016年にはリオ・パラリンピックでパラ・アスリートたちが脚光を浴びました。これに刺激を受けて、これからスポーツを始めたいと考えている障害者の方たちに向けスポーツを始めるためのノウハウをお届けできるような特別企画をご用意しています。
 第33回学術大会は、本学会の多職種連携の基本理念を尊重し、加えて当事者の方たちも含めて義肢装具・福祉用具に関わるすべてのひとの楽しい、幸せな生活を目指して「“Fun and Happiness for All”-義肢装具・支援機器で豊かな生活を‐」をテーマに掲げました。お台場は流行の発信拠点でもあります。ショッピング、グルメ、アトラクションも多数ございます。たくさん学び、議論し、そして楽しめる大会へぜひ、足をお運びください。皆さんの起こしを心よりお待ちしております。