ご挨拶

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第41回日本足の外科学会・学術集会
会 長 杉本 和也
(独立行政法人奈良県立病院機構 奈良県総合医療センター副院長・整形外科)

 平成28年11月17日(木)・18日(金)に奈良市で第41回日本足の外科学会・学術集会を開催させて頂きます。整形外科学において足の分野が近年注目を集め、本学会の会員数も急増する中での学術集会開催は、大きなやりがいであります一方、その責任の大きさを感じているところです。この40余年の間にわが国における疾患構造は大きく変化いたしましたが、足部における医療需要も変ってきています。また、画像診断の進歩や低侵襲技術の躍進は、治療戦略や手術手技を大きく変えつつあります。また、ラグビーワールドカップが2019年、オリンピックが2020年に日本で開催されます。スポーツがますます盛んになり、足部のスポーツ外傷・障害も増加することでしょう。そこで傷病によって躍動できなくなった足を、再び躍動する足にできるように熱意と知識を結集するイメージをテーマといたしました。

 急速に広がりをみせる鏡視下靭帯修復術・再建術の現状や課題をディベート形式で取り上げ、足底腱膜炎や難治性疲労骨折に関しては整形外科医以外からの観点も含めた討議ができるようにいたしました。外反母趾では第2・3趾の合併症の対処がトピックとなっており、これを取り上げています。変形性足関節症では関節固定術や人工関節を用いずに関節を温存することで、再び躍動できる関節を目指すことを主眼といたしました。そして現代の医療に欠かすことができない医療安全に関する教育研修を企画いたしました。上下関係が医療安全の妨げとなることに警鐘をならす「医療安全のためのノンテクニカルスキル」にもご注目願います。欧州や米国、アジアからも足の外科分野における優れた先生方をお招きしています。有意義な講演をお聴きいただけるものと考えています。

 また、若い整形外科医師に興味を抱いてもらい、足の外科を担う次世代を育てることが重要と考えました。教育講演を充実させ、臨床研修医や整形外科専攻医の皆さんにとっても有意義な学術会議になるよう工夫を凝らしています。欧米に比べますと足の分野を専門とする整形外科は日本ではまだ多くありません。足の治療が行える医師を求めて彷徨う“難民”患者さんが後を絶たない現状を改善するためにも、本会が若手医師にとって足の外科を学ぶよい機会になることを願って止みません。

 11月の中旬は奈良公園や春日山の紅葉が最高潮を迎える時期です。会場の奈良春日野国際フォーラム甍~I・RA・KA~はこれまでの奈良県新公会堂に別館が加わり、拡大してリニューアルされたもので、演題数の増加に対応できる設備が整いました。その環境の中で十二分に足の外科についての討議が進められることができると期待しています。このベストシーズンに奈良にお越しください。心よりお待ちしております。

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