会長挨拶

第10回学術集会(SIHDS2018)開催にあたってのご挨拶

会長写真
第10回血液疾患免疫療法学会学術集会
会長 高橋 聡
(東京大学医科学研究所)

 第10回血液疾患免疫療法学会 学術集会を平成30年9月22日に東京で開催いたします。
 当初は造血器腫瘍免疫療法研究会として発足し年に一度、志のある先生方が集まり車座になって熱く意見を交換し合いながら続けられてまいりました本学術集会も早いもので10年目を迎えました。最近は、各種悪性疾患治療としての免疫療法に関するbreakthroughが相次ぎ、さらには上市された免疫療法製品も飛躍的に増加し、この領域の基礎および臨床研究のactivityが年々高まってきたことを反映して、1日の会期に収めるのが難しくなってきているほどまで学術集会の内容も益々濃くなってきております。これまでと同様に今回も臨床最前線への還元をめざした最新の研究内容をご提供いただき、各研究者が広く議論を深めることができるような場を準備したいと考えております。
 本年度の学術集会のテーマは、限界への挑戦、とさせていただきました。10年ほど前までは臨床現場で最も有効な血液疾患に対する免疫効果というと造血幹細胞移植に伴ってみられた同種免疫による、いわゆるGVL(graft-versus-leukemia)反応でした。その後、特異性を高めた抗体療法あるいは移入免疫細胞療法、さらには免疫系を統合的に調整する免疫抑制細胞やがん微小環境における免疫抑制機構への介入法等の臨床開発を目指した基盤・臨床研究が精力的にすすめられ、次々と目覚ましい結果が得られてきております。これら近年の免疫療法の急速な進歩は、抗原特異性を基盤とした戦略と、免疫システムの包括的な調整法との大きく2つの方向性をもって進められております。一方で、我々は今もなお免疫療法のもつ限りない可能性に挑戦しつつ、治療不応や副作用などの限界にも悩まされながら、best effortsを模索し続けています。今回の学術集会では、現在の免疫療法の立ち位置を俯瞰すると共に、その臨床効果をいかに効果的に患者さんに届けることができるようになるか、という観点からいくつかの企画を計画しております。また、限界に挑戦し、次のステップに進むためには臨床現場で起こる知見のfeedbackによって得られる新しい発想、そして若い能力が必ず必要になります。若手研究者への支援という観点からも、本学術集会が少しでもその契機になるように努めたい、と考えております。
 高齢化に伴い血液悪性疾患罹患者のさらなる増加が見込まれ、免疫療法への期待は益々高まっております。本学会がそのような社会的要請に応えるべく、今回も皆様によって質の高い学術集会に育てて頂ければ幸いです。実りの秋を迎える東京に皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

事務局
東京大学医科学研究所
先端医療研究センター分子療法分野内
〒108-8639 東京都港区白金台 4-6-1
TEL: 03-5449-5542 FAX: 03-5449-5429
運営事務局
株式会社JTBコミュニケーションデザイン
ミーティング&コンベンション事業部
〒105-8335 東京都港区芝3-23-1
セレスティン芝三井ビルディング13階
TEL: 03-5657-0775
FAX: 050-3730-3977(グリーンFAX)
E-mail: sihds10@jtbcom.co.jp

ページトップへ戻る