1935年山梨県韮崎市生まれ。北里大学特別栄誉教授、日本学士院会員、米国ウエスレーヤン大学マックス・テイシュラー名誉教授、(学)女子美術大学名誉理事長。
微生物の生産する有用な新規天然有機化合物の発見を目指して独創的な研究を推進し、500種類余の化合物を発見。それらのうち、26種が医薬、動物薬、生化学研究用試薬、農業用薬剤として広く使われ、感染症の治療・撲滅、生命現象の解明、食糧の増産などに貢献している。特に抗寄生虫薬イベルメクチンは熱帯病のオンコセルカ症およびリンパ系フィラリア症の他、糞線虫症、疥癬の予防・治療薬などとして年間3億人余に使われており、2015年文化勲章およびノーベル生理学・医学賞を受賞した。