会長挨拶

北岡 隆
伝統と革新
~新たな時代へ、つながる赤十字~
第56回日本赤十字社医学会総会
会長 池田 栄人
京都第一赤十字病院 院長
 2020年は初頭より新型コロナウィルス感染症のパンディミックにより、社会・経済に甚大な影響を与えました。ウィルスとの戦いの真最中で今後の展開はまだまだ分かりませんが、第56回日本赤十字社医学会総会を10月29日・30日の2日間にわたり、京都の国立京都国際会館において開催させていただくことになりました。
 学会のメインテーマは「伝統と革新」、時代変化のなか革新に挑戦してきたからこそ伝統が継続された古都のスピリットです。今般、少子高齢化、働き方改革・地域医療構想・専門医シーリングなど医療政策が進められ、大きな変遷の時期を迎えつつあります。赤十字グループとして、また、それぞれの地域において、時代変化に対応するため“絆”を強めていく必要があります。サブテーマと致しまして、「新たな時代へ、つながる赤十字」を掲げさせていただきました。
 学会は、冒頭に富田博樹副社長より「赤十字について(仮)」という赤十字愛あふれる特別講和から始まります。
 学会テーマの「伝統と革新」にちなんで、2つの特別講演を用意しました。一つは、「和食文化からみた伝統と革新(仮)」と題して、京都府立大学副学長・和食文化研究センター長の宗田好史氏に、世界で注目されている和食を科学的に解説していただきます。二つは、「ゲノム情報の医療への応用(仮)」と題して、東京医科歯科大学教授の稲澤譲治氏に、ゲノム情報について癌のみならず遺伝的疾患の解析と応用について最新の話をしていただきます。
サブテーマの「新たな時代へ、つながる赤十字」に関連しては内容変更を行わせていただき、新たに基調講演と2つのパネルディスカッションを企画しました。基調講演は、宮原保之本部長に「令和の時代を乗り切るための課題」と称した総論を話していただきます。関連した各論のパネルディスカッションとして、初日に「診療報酬改定の働き方改革への影響」、二日目に「地域医療構想と経営戦略の課題と今後」を行います。職種・病院規模を超えて、厳しい時代を乗り切るための課題と今後について、皆さまと知見を深めることができればと考えます。
 そして、今回外せないのが新型コロナウィルス対応です。「新型コロナウィルス感染症の危機管理」と称した緊急企画として、ご奮闘頂いた病院に報告していただき、貴重な経験を共有したいと思います。
 ところで、赤十字医学会が他の医学会と大きく異なることが、2つあると考えます。1つは、本社企画によるセッションや部門ごとの企画が多くあることです。これらを通じて、現場レベルでの横断的な情報共有・連携が促され、赤十字グループの基盤に多大な貢献をしています。今回も、これらの企画がスムーズに運営されるようできるだけ配慮したいと思います。
 2つは、「医療人の集い」です。学会参加者の半数以上が参加し一堂に会すと言う、通常の学会では考えられない懇親の会です。医療人の集いに参加すると、赤十字には施設や職種を超えた絆があり、ワンチームであることを実感できいつも感動します。今年もアネックスホールの大きな会場を用意しました。粗宴ではありますが、おもてなしの心で皆さまをお迎えし、赤十字のワンチームに寄与できれば幸甚に存じます。
 一般演題につきましては、口演500題、ポスター発表400題と十分な枠を予定しておりますので、奮って応募くださいますようお願い申し上げます。
 そして、学会終了後は、コンベンショナルツアーも用意をしております。週末は、秋の京都を存分に満喫していただければと思います。
 新型コロナウィルスの早い収束を心より願っております。しかし、今後の社会情勢により、学会開催が困難な状況も予想されます。その場合でも依頼・応募いただいた内容を共有できますよう、“抄録集”を発刊し配布させていただく所存です。多くの皆様のエントリーと参加を期待しております。
 どうぞよろしくお願い申しあげます。おいでやす、京都へ!

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