ご挨拶

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第38回日本造血細胞移植学会総会
会長 宮村 耕一
(名古屋第一赤十字病院 副院長・血液内科部長)

 第38回日本造血細胞移植学会総会を平成28年3月3日(木)~5日(土)の3日間名古屋国際会議場で開催させていただくことになり、大変光栄なことと思っています。従来のシンポジウムに加え新しく「チーム医療」というテーマで多職種が患者のQOLを考える企画を行うなど、すべての職種によかったと言ってもらえるよう準備に万全を期しますので、皆さんのご参加をお待ちしています。

 今回のテーマはHSCTを構成するHumanism, Science, Challenge & Teamとしました。 同種造血幹細胞移植の特色は健常なドナーの献身を必要とし、多くの医療スタッフとボランティアが参加し支えている最もHumanism精神が求められる医療であることです。そして今日の移植の発展の基盤となった20年余前の非血縁者からの骨髄移植の開始においては、健常人のドナーに侵襲を加えることに対し、それは善なのか悪なのか医療サイドの悩みと、ドナー本人の迷いがありました。日本各地で患者、ボランティア、医療従事者、法律家の間でこの医療倫理について議論され、移植を信じる偉大な先人により各地でregional BMT bankが設立され、やがてそれらが統合され日本骨髄バンクができました。そして毎年1400人以上のドナーが、自分とは直接の関係はない患者のために骨髄を提供するまでに発展してきました。今日の移植の基盤となる大きなChallengeでした。

 非血縁者間骨髄移植が開始されてから、莫大な臨床データと臨床サンプルが蓄積され厳格なScientificな態度で解析がなされ、移植成績は向上してきました。成績の向上に伴いさらに困難な移植への挑戦が続けられてきました。若い先生には、困難な移植が続くと絶望的に感じるかもしれませんが、10年単位でみると移植成績は確実に向上していくことは歴史が証明しています。

 移植に携わる者の喜びの一つは、移植により患者に新しい命を授かったと思っていただき、移植日を第二の誕生日と考えていただいているという事です。しかし科学的にはキメラ状態にある新しい命の形には数十年の歴史しかありません。まだまだ未知の事も多いと思います。長期生存者が増える中で、我々は移植後の患者を生涯見ていくLTFUというシステムを作ってきました。それでも、多くの患者が移植病院との接触がなくなっている現実があります。小児科から内科へ、転居に伴い新しい病院へ、また同じ病院の中でも主治医の交代の中で、患者さんのフォローアップが中断されている場合があります。各病院でのLTFU体制の確立は急務でありますが、移植患者を一生支援していく新しいシステムの開発が必要と考えます。そこには身体的支援、精神的支援、就労支援、妊孕性保存など様々な職種からTeam医療が必要です。また生涯にわたり必要な移植情報や支援を保障する移植後の母子手帳のようなものが必要かもしれません。

 本総会では、Humanism, Science, Challengeを基盤に発展してきた造血幹細胞移植の成果を共有するとともに、多職種から成るTeam医療による移植患者生涯支援の社会における在り方について考える機会となれば幸甚です。

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