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ご挨拶

玉木康博
第26回日本遺伝性腫瘍学会学術集会
会長 玉木 康博
(大阪国際がんセンター乳腺内分泌外科)
 大阪国際がんセンターの玉木康博でございます。このたび第26回日本遺伝性腫瘍学会学術集会の会長を、兵庫県立大学看護学部の川崎優子先生とふたりで務めさせていただきます。日本家族性腫瘍学会は2019年6月の社員総会において日本遺伝性腫瘍学会と改名することが決議され、今回は改名後初めての学術集会となります。
 PARP阻害薬が乳がん、卵巣がんで承認され、BRCA1/2遺伝子に対する遺伝学的検査が日常診療の中で行われるようになり、さらにMSI検査やクリニカルシーケンスのパネル検査が臓器横断的に施行されるようになったことにより、遺伝性腫瘍に関連する遺伝子変異が数多く同定されることが予想されています。ゲノム検査によって発見された遺伝子変異保持患者やその血縁者に対する専門的な情報提供やサーベイランスならびに遺伝カウンセリングなどのサービス体制の構築が喫緊の課題となっています。特に遺伝性腫瘍は複数の臓器に腫瘍を発症することが多いため、診療科や施設の枠を超えた連携協力体制が求められるともに、医師だけでなくカウンセラー、臨床心理士、看護師、薬剤師、ソーシャルワーカーなど数多くのメディカルスタッフの協力体制を整えたうえで診療にあたる必要があります。
 今回の学術集会のテーマは「チームで支える」とさせていただきました。主治医を中心に、多職種のチームワークで一人一人の患者さんをサポートするための体制づくりに関して情報を交換し議論を深めていきたいと考えています。テーマのシンボルイメージとして文楽の写真を使わせていただきました。文楽は江戸時代に大阪において発展した人形浄瑠璃でユネスコの無形文化遺産にも登録されている芸能です。人形の使い手、三味線の弾き手、義太夫の謡手が心を一つに合わせて演じることによって、人形に命を吹き込み生身の人間以上に人らしく情感を表現しますが、あくまで主役は人形であり演じ手は黒子です。ひとりの患者さんがその人らしく人生を謳歌できるよう、医療従事者はいかにサポートすればよいかを考える機会にしたいと思います。
 会場は大阪市のほぼ中央、堺筋本町にありますシティプラザ大阪ホテルアンドスパです。大阪城、「キタ」、「ミナミ」とも徒歩圏もしくは地下鉄1~2駅の近さにあり、大阪の面白さ、楽しさを満喫していただけると思います。また、京都、神戸、奈良も1時間以内で訪れることができますので学会のあとにこれらの地をめぐるのも一興でしょう。是非、多くの会員の皆様にご参加を頂きたいと存じます。スタッフ一同、鋭意準備を進め、皆様をお待ち申し上げております。

川崎優子
第26回日本遺伝性腫瘍学会学術集会
会長 川崎 優子
(兵庫県立大学 看護学部)
 第26回日本遺伝性腫瘍学会学術集会の会長を仰せつかりました、兵庫県立大学看護学部の川崎優子でございます。この度、大阪国際がんセンターの玉木康博先生とふたりで務めさせていただきます。私事になりますが、本学会の前身である家族性腫瘍研究会の頃より、学術集会や家族性腫瘍カウンセラー養成セミナー(現:遺伝性腫瘍セミナー)等を通して、がん医療の中で遺伝性腫瘍診療を拡充していくための方策について、数多くのことを学ばせていただきました。そのような学会において、今回の大役を仰せつかりましたことは、大変光栄でございます。本学会は、2011年より家族性腫瘍コーディネーター・カウンセラー制度、2017年より家族性腫瘍専門医制度が開設され、遺伝性腫瘍患者・家族の方々の診療やカウンセリングを牽引される学会員の方々が急激に増えてきております。また、2019年度には、多職種を対象とした遺伝性腫瘍コーディネーターの認定制度へと移行されております。この背景には、がん医療の中でクリニカルシークエンスやコンパニオン診断が推進される中で、がん患者・家族は体細胞変異だけでなく生殖細胞変異に関わる遺伝情報を知る可能性があり、遺伝性腫瘍患者・家族の方々へ質の高い医療やケアを提供するためには、より専門的な知識・技術を備えた人材養成が急がれていることがあります。さらに、がんゲノム医療を推進するにあたり、がんゲノム医療中核拠点・連携病院の充実、先制医療・プレシジションメディスン(精密医療)の推進、患者支援団体の拡充、ゲノムリテラシーに関する国民への啓発、医療制度の見直しなど多くの課題があります。
 このような社会背景を踏まえ、今回の学術集会では遺伝性腫瘍診療の将来を見据えて、遺伝性腫瘍患者・家族へ提供される医療・ケア・カウンセリング、遺伝性腫瘍診療に携わる専門職としての人材養成などについて、当事者の視点を取り入れながら検討する機会になればと思っております。
 学会員の皆様には、是非この機会に大阪の地へ足をお運び頂き、遺伝性腫瘍にまつわる課題についてディスカッションを深めていただければと思っております。

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