ごあいさつ
日本心臓リハビリテーション学会第4回関東甲信越支部地方会を新潟市朱鷺メッセにて開催することができ、光栄に存じます。
4回目の地方会となる今年度は、新元号元年の会となります。「令和の心臓リハビリテーション」と題し、時代に則した心臓リハビリテーションの発展を目指して、様々な企画を考えております。
医学医療の進歩により、各領域で治療の選択肢が多岐に渡る時代となりました。心疾患に対しても、重症心不全に対する心移植、補助人工心臓、CRTを行う症例数が増加し、TAVI/TAVR、Mitra crip、BPAといった、侵襲が比較的低く高齢者に対しても可能な治療方法も確立されつつあります。個々の患者や家族に対し、多職種が多角的な視点で介入し、治療を選択していくことが求められています。いくつもの疾患を乗り越え、重複障害を抱えた高齢者に対するリハビリテーションも重要となっています。医療施設でのリハビリテーションを、各地域で継続していく方法も考えていかなければなりません。
そこで、特別講演では心疾患のリハビリテーションを取り巻く現状と新しい取り組みをお話頂きます。シンポジウムでは、心臓リハビリテーションの地域連携、心臓リハビリテーションへの多職種のかかわり方、重複障害のリハビリテーションについて、取り組みをされている施設の多職種の方から発表頂きます。他施設での工夫を各施設へ持ち帰り、問題点克服の一助として頂きたいです。
新潟は、お米、お酒、海の幸、B級グルメのイタリアンやたれかつ丼など、美味しいものが揃っています。一足伸ばせば佐渡島や温泉など観光名所もあります。多くの皆さまのお越しをお待ちしております。
会 長 南野 徹
新潟大学大学院医歯学総合研究科 循環器内科学 教授