サテライトセミナー(市民公開講座形式) 第9回日本ロービジョン学会研修会 8月9日(日)開催

ご挨拶

神戸でのロービジョン学会
第21回 日本ロービジョン学会学術総会
会長 髙橋 政代
(公益社団法人NEXT VISION 理事)
髙橋 政代
 神戸には視覚障害者へのサポート機関や施設がたくさん存在します。そして、日本版スマートサイト発祥の地でもある神戸でロービジョン学会を開催できることは大変嬉しく、楽しみなことです。日本にはロービジョンケアの長い歴史がありますが、これからのAIによる医療や眼科の変化によって、それらが真に生かされる時代を向かえるように思います。
 この地で育っているiPS細胞を用いた網膜の再生医療も他家移植という第2のステージを終え、標準治療としての可能性を追求する段階に入ります。患者さんの期待はますます高まりますが、残念ながら現実の初期再生医療では、正常に戻るというような視機能回復を望めないため、期待の大きさに比例してロービジョンケアや術後のリハビリテーションがますます重要になります。先進医療とロービジョンケアが両輪として発達する必要があるのです。
 このような考えに至った背景には、もともと再生医療の対象となる網膜色素変性の専門外来を担当し眼科医療の問題点に気付いたからでもあります。間違った情報や情報不足で人生の意味を見失う人たちがいかに多いか、その方達に正しい情報や有用な情報を何とか伝えたい。治療が及ばないとしても、その情報で少しでも笑顔で帰ってもらいたい。ロービジョンケアは単に道具を与えるものではなく、患者の気持ちに寄り添い、人生を豊かなものにするための究極の医療とも言えるものです。徐々に進行して治療法のない遺伝性疾患では視力視野が良い時期から必要となります。
 神戸で研究、医療、患者ケア、福祉窓口、就労支援がワンストップとなるアイセンターを作ることができました。ロービジョンケアの総本山とも言える仲泊先生やデジタルロービジョンケアを広める立役者となっている三宅琢先生にも参加してもらって、日々、それは新しいか、それは患者のためになるのか、を問いながら働いています。スマートサイト「つばさ」の発案者である山縣先生に副会長をお願いして、それらの思いを込めて学会の準備を進めたいと思います。
 どうぞ、皆様たくさんで参加くださるようお願いいたします。

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