第96回日本産業衛生学会

ご挨拶

aa会長 小櫃由樹生
第96回日本産業衛生学会
企画運営委員長 諏訪園 靖
(千葉大学大学院医学研究院環境労働衛生学 教授)

平素より日本産業衛生学会の活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

挨拶に先立ち、長く続くコロナ禍の中、産業保健の現場において、働く人々の健康を守るために様々なご尽力を続けておられる皆様に、心から尊敬と感謝を表します。

この度、2023年5月10日(水)から、12日(金)の3日間にわたり、第96回日本産業衛生学会を開催させていただくこととなりました。会場は2022年11月30日にオープンした宇都宮駅東口交流拠点施設「ライトキューブ宇都宮」となります。宇都宮駅から直結で徒歩約2分とアクセスが良く、会場をまとめて配置することが可能です。コロナ禍のもと建設された新しい会場であり、換気や密集を防ぐなど感染症対策に十分配慮したうえで、多くの方々のご来場を期待して採用いたしました。なお、開催形式は、現地開催とライブ・オンデマンドのウェブ配信を併用したハイブリッド方式とし、現地参加が難しい方にも多くご参加いただきたいと思います。

今回の学会テーマは「強くしなやかな産業保健をめざして」といたしました。現在、情報社会の進化と普及が進み、技術の進展は目覚ましいものとなっております。日本の労働のあり方も、ネットの普及によるデータのクラウド化、テレワーク導入など大きく変わってきています。さらに、この度の新型コロナウイルスの流行から、遠隔会議システムが普及し、あらゆる場所での労働提供が一気に現実のものとなりました。
もちろん感染症への対応、対策も大きく変わってまいりました。また、国家間の大規模な武力による紛争の結果により、海外での経済活動の在り方も大きく転換していくと思います。これら産業保健活動の現場における課題に向き合い、しなやかに受け止めながら、さらに産業保健を推し進めていく強さについて、今回の学会で議論を深められたらとの思いから、このテーマといたしました。

ぜひ多くの皆様にご参加いただき、活発かつ有意義な発表、討論がなされることを心より願っております。

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