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会長挨拶

 この度、第42回日本視機能看護学会学術総会を2026年11月22日(日)・23日(月祝)の会期にて、茨城県水戸市において開催の栄誉を賜り、皆さまに心より感謝申し上げます。
第42回学術総会のテーマは、「人工知能と眼科看護の未来~よりそう心とつながる愛~」といたしました。

 いわゆる2040年問題、日本が超高齢化社会に直面して生じる様々な社会問題は、医学界においても深刻であり、医療・介護体制の維持が困難になる可能性が指摘されております。

AI技術の進化により、社会構造や働き方が大きな変革を迎える中、看護はAI搭載のロボットに代替されることのない、最後まで人が担うべき職種であると広く認識されております。

AIが判断能力・学習能力を発揮し、事務作業を担うことができれば、看護師の業務負担は大幅に軽減されます。しかし、看護の基本である「患者に寄り添う心」は、「人」である患者に向き合う、「人」である看護師にしか果たせない役割です。そのため、私たち看護師は改めて看護の原点を胸に刻み、未来を見据えて歩むことが求められております。

 本総会では眼科医療を学び、最新のテクノロジーに触れ、看護師としての知識を深め、チーム医療の一員として活躍できるよう、今一度、患者に寄り添う看護を見つめなおす機会となることを願っております。

 特別講演として、後関利明先生より「最新の斜視治療と看護」(仮)を、柳靖雄先生からは「AIと眼科医療」(仮)についてご講演を賜ります。招待講演では大里晃弘先生から全盲の医師として、サブテーマである「よりそう心とつながる愛」を軸にご講演いただきます。そのほかシンポジウムやセミナーを通じ、参加者の皆様にとって実り多い学びの機会となるよう鋭意準備を進めております。

 開催地・水戸市は日本三名園の偕楽園、その麓に広がる千波湖、歴史的遺産である弘道館、水戸芸術館など、自然と文化が調和する街です。さらに足を延ばせば、日本三名瀑のひとつ「袋田の滝」、ネモフィラやコキアで知られる「国営ひたち海浜公園」、神磯の鳥居が立つ大洗海岸、陶芸の里・笠間、西の富士・東の筑波と称される「筑波山」など、多彩な観光資源にも恵まれております。学びと交流を深めるとともに、豊かな自然と文化にも触れていただければ幸いです。

 ご参加くださる皆様と共に、眼科看護の未来を見据え、新たな一歩を踏み出す総会となりますよう、スタッフ一同準備をすすめております。多数の皆様のご参加、素晴らしい演題のご応募を心よりお願い申し上げます。

第42回日本視機能看護学会学術総会

会長 大津 恵美子
(医療法人 小沢眼科内科病院 看護部長)

主管責任者 田中 裕一朗
(医療法人 小沢眼科内科病院 院長)