第27回日本臨床脳神経外科学会 The 27th Annual Congress of Japan Association Neurosurgical Clinics

ご挨拶

第27回日本臨床脳神経外科学会
会長 岡田 雅博
医療法人いちえ会洲本伊月病院
会長 岡田雅博

 第27回日本臨床脳神経外科学会は兵庫県の淡路島で開催いたします。会期は2024年7月11日(木)-12日(金)です。会場となる「淡路夢舞台国際会議場」は、建築家 安藤忠雄氏の設計による建築物で、高台にある絶景ポイントに建てられています。

 昭和60年6月に「大鳴門橋」が完成し、淡路島は四国側と繋がりました。平成10年4月には「明石海峡大橋」が開通し、淡路島・本州・四国が陸続きになりました。「大鳴門橋」の開通に伴い、病院の建設ラッシュがおこりましたが、当院は阪神淡路大震災が起こった平成7年の開設です。開院当初は、医療スタッフの絶対数が少なく、スタッフの方々に就職して頂くのに大変苦労しましたが、最近では、徐々に解消しつつあります。

 30年余の時を経て島は大きく変化し、時代が進むにつれて、医療の現場では医師を取り巻くスタッフの役割が重要になってきました。スタッフの範囲は段々と広くなり、昭和の時代はパラメディカル、平成はコメディカル、令和はメディカルスタッフと呼称の変化にも表れていると思います。医療の現場は絶えず進化してゆかなければ社会のニーズに応えることが出来ません。メディカルスタッフの役割はますます重要視されるようになってくると思います。

 当学会のテーマは「津々浦々にも脳外科 ~メディカルスタッフが医療を決める~」とし、日常遭遇する脳神経外科疾患やその関連疾患に焦点を当ててみました。本学会は、医師ばかりでなく脳神経外科診療にかかわる全ての医療スタッフが一同に会する学会です。日頃臨床に取り組んでいることを忌憚なく発表し、皆で共有し、学びの場にしたいと思います。

 また淡路島は万葉の時代から食料の豊富な地域で「御食国(みけつくに)」と称され、現在でも食糧自給率が高く、まさしく食の島です。「古事記」の「国生み伝説」に纏わる史跡もございます。

 2024年7月は、是非とも淡路島へお越し下さい。お待ちしております。

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