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第76回日本東洋医学会学術総会 第76回日本東洋医学会学術総会

ご挨拶

会長: 貝沼 茂三郎

第76回日本東洋医学会学術総会
会頭 貝沼 茂三郎
(富山大学学術研究部医学系和漢診療学講座 教授/
富山大学附属病院和漢診療科・診療科長)

東洋医学の発展~次世代への新たな挑戦~

この度、第76回日本東洋医学会学術総会の会頭を拝命しました富山大学学術研究部医学系和漢診療学講座の貝沼茂三郎と申します。これまで歴代の会頭は私とは比較にならないくらい東洋医学に造詣の深い先生方が歴任されてきましたが、そのような中でこの度若輩者の私に何が求められているかを考えてみました。その結論が、今回のテーマである『東洋医学の発展~次世代への新たな挑戦~』です。何に挑戦するのか?わかりにくいとのご指摘もあります。

東洋医学には現在、人材育成、教育や研究、生薬の安定供給、保険外しの問題など様々な問題が山積しています。これらの問題に関してはこれまでも頻繁に議論を重ね、いろいろな取り組みも行われてきましたが、十分な解決に至っていない現状があります。そこで本総会では、東洋医学を取り巻く種々の問題に対して新たな切り口で突破していくためのアイデアを、活発に出し合う場にできればと考えております。

また今回多くの皆様に富山までお越しいただくために、本県出身の立川志の輔師匠による特別講演、若い先生方が普段なかなか直接会うことのできない漢方界のご高名な先生方に気軽に質問ができるMeet the Expert、 富山大学薬学部附属薬用植物園や富山大学和漢医薬学総合研究所民族薬物資料館の見学ツアーなども企画しております。

2025年1月7日にアメリカの「ニューヨーク・タイムズ紙」が「2025年に行くべき52カ所」を発表し、その中で富山が選ばれました。今まさに富山は熱い!です。是非、多くの皆様に富山に足を運んでいただき、富山の味覚も堪能しながら、参加いただいた皆様一人一人が学会終了後から同じ方向を向いて、今後の問題解決に一緒に取り組んでいただければと考えております。どうぞ宜しくお願い申し上げます。