第40回サイコオンコロジー学会総会

会長挨拶

会長:岩田 正明

第40回 日本サイコオンコロジー学会総会

岩田 正明
鳥取大学医学部 脳神経医科学講座 精神行動医学分野 教授

このたび、第40回という記念すべき節目を迎える日本サイコオンコロジー学会総会を、鳥取・米子の地で開催できますことを、大変光栄に存じます。

本学術総会のテーマは、「その人らしく生きるを支える」といたしました。がん医療は、この40年の間に大きく進歩してきました。治療成績が向上し、がんとともに長く生きる方が増える一方で、私たちに求められる支援も大きく変化しています。病気を治療することだけではなく、その人が何を大切にし、どのように生きたいと願っているのかに目を向け、その人らしい人生を支えていくこと。それこそが、これからのサイコオンコロジーにとって、ますます大切になるのではないかと考えています。

本学会が40回という節目を迎えるにあたり、これまで本邦のサイコオンコロジーを築き、発展させてこられた多くの先達に敬意を表するとともに、その歩みを振り返り、これからの10年、20年に私たちは何を目指していくのかを、皆様とともに考える機会にしたいと思っています。

本学術総会は、例年10月に開催されることが多いのですが、今回は少し季節を早め、9月上旬の開催となります。まだ夏の名残を感じながらも、少しずつ秋へと向かい始める山陰の季節です。雄大な大山、日本海、そして山陰ならではの食や文化など、学会での交流とともに、ぜひこの土地の魅力にも触れていただければと思います。

鳥取は決して大きな県ではありませんが、だからこそ、人と人との距離が近く、医療・福祉・地域が顔の見える関係の中で支え合ってきた土地でもあります。「その人らしく生きるを支える」という今回のテーマを考えるうえで、この鳥取の地で皆様と語り合うことには、ひとつの意味があるのではないかと思っています。

40年にわたり受け継がれてきた本学会の歩みを礎として、ここ鳥取・米子から、サイコオンコロジーの次の時代に向けた新たな一歩を踏み出す。そのような学術総会にしたいと考えています。

全国から多くの皆様にお越しいただき、学び、語り合い、そして少しだけ日常を離れて山陰の空気を感じていただけましたら幸いです。

9月の鳥取・米子で、皆様を心よりお待ちしております。