ご挨拶

第31回日本糖尿病眼学会総会
会長 志村 雅彦
(東京医科大学八王子医療センター 眼科 教授)
第31回日本糖尿病眼学会総会会長 志村 雅彦 写真

 このたび、2025年1月25日(土)、26日(日)の2日間、沖縄県那覇市のパシフィックホテル沖縄にて第31回日本糖尿病眼学会総会を開催させていただくことになりました。プログラム委員長は岡山大学教授・森實祐基先生に努めていただきます。
 今回は2025年1月24日(金)、25日(土)に、糖尿病学会主催の主要イベントである「第59回糖尿病学の進歩」が琉球大学教授・益崎裕章先生を世話人として同じ沖縄にて開催されることになっており、両学会を内科医・眼科医が同時期に同地域でご参加いただけるようになっております。(「糖尿病学の進歩」にご参加の先生方は、本総会を無料にて、ご参加いただけます)

 特別講演は、内科からは愛知医科大学教授・神谷英紀先生、眼科からは福井大学准教授・高村佳弘先生にお願いしました。両先生とも本学会の常務理事として、糖尿病の眼合併症について広く深い見識を有しており、説得力や発信力の高い方ですので、今からご講演が楽しみです。

 シンポジウムは4本ご用意しました。まず、内科医向けのプログラムとして「糖尿病専門医が知っておきたい糖尿病網膜症UPDATE」、眼科医向けのプログラムとして「若手研究者が見る糖尿眼病態」を準備しております。さらに今回は普段と少し毛色の異なる以下の2つのプログラムを提案します。
 内科・眼科合同シンポジウムでは「糖尿病眼学会の意義を再考する~みんなで考えよう!学会TDL化計画~」として、視聴者参加型のプログラムを用意しました。糖尿病による眼合併症の克服を目指し、医師のみならずコ・メディカル、患者さんとの三位一体で活動してきた本学会も専門性の細分化や情報の大型化、さらにマンネリ化がすすみ、その方向性を見直す時期に来ているようです。これらをふまえ、若い先生もベテランの先生も、そしてレジェンドの先生からもご意見をいただいて、みんなで楽しい学会にしていこうという試みです。瓶井資弘理事長も参加予定です。
 さらに、新しいシンポジウムとして学会主導の「臨床・基礎研究進捗シンポジウム」を開催予定です。糖尿病眼学会では2024年より「糖尿病がどのようなメカニズムで眼病態を引き起こすのか」、また「眼の障害や治療は内科的全身管理や社会生活にどのような影響を引き起こすのか」、その逆に「内科治療・治療薬が眼に及ぼす影響や効果」など、多方面からの研究を奨励すべく、「日本糖尿病眼学会研究奨励賞」を新たに設立しました。受賞者の研究進捗状況をシンポジストとして発表していくという新たな試みになります。
 また、例年通り、教育セミナー、福田賞受賞講演、メディカルスタッフシンポジウムも充実した形式での開催を予定しております。

 糖尿病眼学会は1995年に前・琉球大学教授の故・福田雅俊先生が中心となり、前・東京女子医科大学教授の堀貞夫先生が初代理事長となって設立され30年を迎えました。今回、その福田先生が教鞭をとられた沖縄の地で初めての総会となります。
 冬の沖縄に糖尿病を専門とする内科医と眼科医が一堂に会する機会は貴重なものと思われます。ぜひ両学会にご参加いただき、糖尿病と眼合併症について、新たな知見や見解を広くご議論いただけるよう鋭意準備を進めて参りますので、よろしくお願い申し上げます。

 なお、本学会開催にあたり、古泉英貴・琉球大眼科教授、知念靖・沖縄県眼科医会長に多大なるご協力・ご支援をいただいております。不躾ながらこの場で感謝を申し上げます。

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