第39回日本眼循環学会

ご挨拶

緒方 奈保子
第39回日本眼循環学会
会長 緒方 奈保子
(奈良県立医科大学眼科学講座 教授)

この度、2023年7月22日(土)23日(日)の日程で第39回日本眼循環学会を奈良県コンベンションセンターにて開催させていただくことになりました。このような機会をいただけたことに、会員の皆様、役員の皆様をはじめ関係各位の方々に厚く御礼申し上げます。奈良で開催させていただけることを大変うれしく、光栄に思っております。奈良では久しく無かった眼科全国学会の開催であり、奈良県立医科大学眼科と奈良県眼科医会で本学会を必ず成功させたいと思っております。

世界中が新型コロナウイルス感染症という未知の感染症に襲われ、長期間にわたり全人類が不自由な生活を強いられ、ことに医療従事者は大変な困難に直面してきました。ワクチン接種も進んではいますが、未だに感染が蔓延しています。まだまだ先の状況が読めないところが多いのですが、第39回日本眼循環学会は現地開催で準備を進めています。以前通りの対面での発表を予定しており、熱い討論を交わしていただけることを期待しております。ただ、状況により開催方法等に変更を余儀なくされた折は、なにとぞご容赦くださいませ。

本学会の招待講演は、パキコロイドで著名なK. Bailey Freund 先生 (Vitreous Retina Macula Consultants of New York Clinical, Professor of Ophthalmology, NYU Grossman School of Medicine)にお願いすることができました。現地会場で”How Understanding the Histologic Basis of Retinal Imaging Findings in AMD Can Improve Current and Future Patients Outcomes”という題でご講演いただく予定です。リアルでのご講演を直に拝聴できるまたと無い機会と言えます。ぜひご期待ください。
シンポジウムでは最先端の話題を提供いたします。シンポジウム1「パキコロイド(仮)」では飯田知弘先生(東京女子医大)、石田晋先生(北海道大)、五味文先生(兵庫医大)に、シンポジウム2「緑内障眼循環研究のカッティングエッジ」では中澤徹先生(東北大)と吉川匡宣先生(よしかわ眼科クリニック/奈良県医大)にオーガナイザーをお願いしています。網膜領域および緑内障領域の眼循環に関する最新情報が得られ、討議できる絶好の場となることでしょう。
また、本学会恒例の松山賞受賞講演、若手奨励賞受賞講演も素晴らしい内容です。
一般演題、ポスター発表にもたくさんのご発表をいただきたいと思います。
日曜日にはコメディカルのための教育セミナーを予定しています。こちらは村上智昭先生(京都大)と上田哲生先生(奈良県医大)にオーガナイザーをお願いしています。日常の眼科診療を支えるスタッフのために役立つ内容になっています。

古都、奈良は日本の伝統、歴史の原点と言えます。眼循環の最新情報を得て学問の研鑽をするだけでなく、名所旧跡の多い奈良での開催をぜひとも楽しんでいただきたく存じます。素晴らしい有意義な学会になるように努めますので、皆さまのお力添えと多数のご参加をお待ちしております。

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