第62回日本眼光学学会総会

会長挨拶

第62回日本眼光学学会総会
学会長 神谷 和孝
(昭和医科大学保健医療学部・昭和医科大大学院保健医療学科)

 このたび、第62回日本眼光学学会総会を主催させていただく運びとなりました。はじめに、このような貴重な機会を与えていただきました本学会理事長の三橋 俊文先生、理事の先生方、本学会員・関係者の皆さまに厚く御礼申し上げます。
 先人たちの絶え間ない努力の積み重ねの上に今日の眼科学の発展があります。その長い歴史の中で、私たちが常に向き合ってきたもの、それは根源的とも言える「光」です。この原点に立ち返り、未来への展望や期待を皆様と共有したいとの思いから、今回のメインテーマを「Ray of Light」といたしました。
 このテーマには二つの願いを込めています。一つは、眼光学の根幹をなすサイエンスとしての「光」です。この複雑な振る舞いを解き明かしそれを制御しようとする、その一筋の「光」を追い求める純粋な知的探求心こそが、我々にとっての推進力となります。もう一つは、我々の研究成果がもたらす、社会や患者様にとっての希望としての「光」です。一つの研究がやがて画期的な治療法の確立や診断装置の社会実装へと結実し、視覚に悩む多くの人々の人生を明るく照らす一筋の「光」となります。この応用への繋がりこそが学会の大切な使命でもあります。さまざまな異なる背景を有する研究者のそれぞれの知見という「光」がこの場に一同に集い、交差し、活発な議論を通じて、ブレークスルーとなる「光」をもたらし、次世代を担う若手研究者たちにとっても新たな道標となる「光」となることを期待しています。是非、異文化が根付く横浜の地で、多数の皆さまのご参加をお待ちしています。