第26回日本IVF学会学術集会

会長挨拶

会長:中岡義晴 写真
第26回日本IVF学会学術集会
会長 中岡 義晴
IVFなんばクリニック 院長

みなさんこんにちは。
第26回日本IVF学会を大阪の地において世界体外受精会議(ISIVF)と共同開催させていただくことになりました。

IVF学会は地域の生殖医療の進歩をめざした大阪兵庫生殖医療懇話会を起源とし、四半世紀を経た現在、我が国を代表する生殖医療の学会となっています。本学会とのジョイントで行うISIVFを、当時の懇話会の発起人であるHORACグランフロント大阪クリニック院長森本義晴先生が大会長として運営されることは非常に感慨深く思います。

今回のIVF学会テーマは「Approach to sustainable ART」です。2022年4月より不妊治療が保険適用されました。保険化は、カップルの経済的な負担軽減と不妊症の認知から、医療機関への受診を早め、生殖補助医療のハードルを低くしたことは大きな福音です。少子化が急速に進んでいる現在、生殖医療の果たす役割は大きくなっています。生殖医療では高度な技術を提供するだけでなく、カップルの身体的、精神的、経済的な負担に対して治療継続できる環境を提供することが重要です。また、少子化という我が国の大きな課題に対して、政策による後押しも必要不可欠です。生殖医療を行う医療機関は社会のニーズに応えることにより、今以上に社会から認められ必要とされる分野であり続けることが重要です。

そのようなテーマのもとに演者の先生に講演を依頼しています。

例年と比較し、日本IVF学会のセッションは小さくなっておりますが、同時開催のISIVFに自由に参加いただくことができるようにしています。ISIVFに参加される世界各国からの医療者や研究者と議論や親睦を深めていただける場となることを心より期待しております。

大会運営にあたりご協力頂きました関係者の方々には深く感謝すると共に、ご参加いただける皆様には学術だけでなく、食や芸術など豊かな大阪の文化を、楽しんでいただければ幸いです。