運営事務局
株式会社JTBコミュニケーションデザイン
事業共創部内
E-mail: jaspo2024@jtbcom.co.jp

ご挨拶


日本臨床腫瘍薬学会学術大会(JASPO2024)
大会長 牧野 好倫
埼玉医科大学国際医療センター がんゲノム医療科 教授/薬剤部 部長/
臨床研究適正推進センターセンター長

この度、2024年3月2日(土)・3日(日)の2日間、神戸国際展示場において、日本臨床腫瘍薬学会第13回学術大会(JASPO2024)を開催する運びとなりました。

日本臨床腫瘍薬学会(JASPO)は、がん薬物療法に関する学術研究の進歩や科学的根拠のあるがん薬物療法の開発・普及により、抗がん薬による最善の治療効果の実現、副作用の軽減、重篤な健康被害の未然防止を図り、がん医療の発展や公衆衛生の向上に寄与することを目的として設立されました。現在、正会員数が5,360名(令和4年12月31日現在)と、5,000名を超える大きな学術団体となりました。

さて、がん対策基本法の骨子となっている「がん対策の5本柱」(1964年、がん対策小委員会決議)から始まったがん対策は、繰り返し見直されつつ、2014年にはがん研究10か年戦略がまとめられ、今日に至っております。

がん対策が進むにつれ、薬物療法においては、世界の標準治療に追いつく時代がやってきました。そして同時に、がん医療に従事する薬剤師たちは、細胞傷害性薬の取扱いでは発熱性好中球減少の怖さを知り、嘔吐、脱毛などと懸命に向き合ってきました。分子標的薬が登場すると皮膚障害や消化管穿孔など新たな副作用との戦いが始まりました。また、免疫チェックポイント阻害薬の登場で我々に必要なスキルは一変させられました。今やがん医療に携わるためには、抗がん薬に特有な副作用管理のみならず、循環器領域を始めとするすべての薬の専門家でなければ務まらない時代となりました。さらに2019年には、がんゲノム医療元年と称して遺伝子パネル検査時代の幕開けとなり、薬剤師も、新たな学問を学ぶことになりました。
昨今では、地域包括ケア時代を迎え、より安全で最適ながん薬物療法を提供する上で、病院内の多職種による集学的なチーム医療だけでなく、地域における薬局を中心とする在宅・介護を含めた総合的ながんチーム医療を実践することが、一層求められています。

JASPO2024は、がん対策が始まって60年、がん研究10か年戦略からですと10年という節目の年にあたります。そこで「バタフライ・エフェクト~小さな羽ばたきから臨床腫瘍薬学の発展へ~」と題して、過去から最新の、そして未来のがん治療や薬物療法について臨床、研究、教育、制度、行政等様々な切り口で、あちこちで活発なディスカッションが繰り広げられることを期待しております。がん医療に身を捧げる薬学者、臨床家としての会員の皆様一人一人の小さな一歩が、どんな歴史を積み上げてきたのか、また次の10年、20年先に向けてどんな歴史をこれから作り、臨床腫瘍薬学の発展に貢献するのか(貢献することを夢見ているのか)、是非、神戸の地で語り合おうではありませんか。
では、神戸にて皆様にお会いできますことを楽しみに、実行委員一同、いろいろな趣向を凝らしてお待ちしております。