第30回日本糖尿病眼学会総会

ご挨拶

会長 井上真
第30回日本糖尿病眼学会総会
会長 井上 真
(杏林大学医学部眼科学教室)

 2024年の第30回日本糖尿病眼学会総会は杏林大学眼科が担当させて頂きます。このような機会を与えていただき、大変光栄に思いますとともに、糖尿病眼学会の理事をはじめとする学会員の皆様に心から御礼申し上げます。

 会場は赤坂インターシティコンファレンスで、6月14日(金)~6月15日(土)の期間で開催いたします。本総会のテーマは「QOVを維持する糖尿病網膜症治療」です。近年、糖尿病治療の進歩や抗VEGF薬の進歩で重症化する糖尿病網膜症は減少していると考えられてはいますが、定期検査を逸脱して重症化してから受診する症例も多く、依然として中途失明原因の上位であり問題が山積されています。

 特別講演では、眼科からは北海道大学眼科学教室教授の石田 晋先生に、糖尿病黄斑虚血の分子生物学的考察、内科からは朝日生命成人病研究所の大西由希子先生から「眼科医が知っておくべきGIP/GLP1 dual agonist」についてご講演をお願いしております。

 シンポジウムは3つのテーマで計画しており、眼科からは「徹底討論!増殖糖尿病網膜症の硝子体手術」と「全身病態を勘案した糖尿病網膜症診療アップデート」、内科からは「2型糖尿病治療の非薬物療法revisited」として外科的治療から内科的な治療までを網羅するような内容となっております。教育セミナーは2つのテーマで計画しており、眼科からは「糖尿病網膜症診療ガイドライン徹底解説」、内科からは「糖尿病の理解が深まる最新の話題」として幅広く新しい情報をお届けできればと思います。メディカルスタッフシンポジウムでは視能訓練士の撮像技法から食事指導、ロービジョンケアからフットケアまで広く焦点を当てて「眼科検査と患者ケア」として眼科医と共に診療に当たるメディカルスタッフの方々への情報提供ができればと思います。

 第30回の記念総会として、糖尿病網膜症に対する治療の進歩を患者さんに届けられるように学会ロゴのフクロウも空に飛び立つような会になってもらえればと思います。ご参加いただく皆様に有意義な学会となりますよう鋭意準備を進めて参りますので、皆様の演題登録とご参加を心よりお待ち申し上げます。

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