第20回日本乳癌学会近畿地方会

ご挨拶

櫻井 照久
第20回日本乳癌学会近畿地方会
当番世話人 櫻井 照久
(さくらい乳腺外科クリニック)

日本乳癌学会近畿地区の会員ならびに関係者の皆様には、益々ご発展のこととお慶び申し上げます。この度、第20回日本乳癌学会近畿地方会の当番世話人を担当させて頂きますことを大変光栄に存じます。2022年12月3日(土)、和歌山県和歌山市手平にある複合施設の和歌山ビッグ愛で開催させて頂きます。

学会テーマは、『診断、治療を極める~内外合一~』とさせて頂きました。和歌山は医聖・華岡青洲が1804年に世界に先駆け全身麻酔で乳癌手術を成功し、診療所と学校を兼ねた「春林軒」を作って、全国から訪れた患者を治療し、多くの医師を育てた地です。『内外合一』は、青洲が、「外科を志すものは内科も学ぶべきである」との教えです。乳腺外科医は、手術のみならず診断から薬物治療まで極めることが目標で、『内外合一』は重要なテーマと思われます。

日本乳癌学会地方会の重要な役割は、臨床に即した議論を交わすことであります。近年、CDK4/6阻害剤・トラスズマブデルクステカン、ペムブロリズマブなど新薬の登場、ACPなど緩和ケアの充実、画像診断の充実など乳癌診療の環境は目まぐるしく変化しております。教育セミナー、共催セミナーを企画し、乳腺専門医を目指す若手の先生方をはじめ、乳癌診療に携わるすべての医療者の方々への情報提供、情報共有そして情報発信の場になり、『内外合一』の一助となるよう鋭意準備してまいります。

新型コロナウイルス感染症により不透明な状況ではありますが、通常開催を目指し、実りある第20回日本乳癌学会近畿地方会となるよう準備してまいります。乳癌診療に携わられている全ての医療者の皆様を風光明媚な景色と、海・山の幸に恵まれる和歌山の地にお迎えできることを切に願っております。

皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

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