この度、第23回日本乳癌近畿地方会の当番世話人を担当させていただきます神鋼記念病院乳腺センター山神と申します。会期は2025年12月6日(土)、会場は神戸国際会議場を予定しています。兵庫県を中心とした他施設の先生方にも協力を依頼し、しっかり務める決意をしています。
進化していく乳癌診療の背景には新薬の導入それに伴う有害事象対策、データに基づく薬物治療の新規適応、乳房再建を前提とした形成外科と連携する手術、それに加えて遺伝子関連事項等々が加わり複雑化の一途をたどっています。
地方会の目的のひとつに、地域における乳癌診療の均てん化、そして各医療者のそれぞれの立場でのスキルアップかと思います。この複雑性に対処するため、平易に解説いただける講演をエキスパートの先生方に依頼します。また医療スタッフに対するセッション、市民啓発セミナーも予定しています。
地方会のもう一つの目的として、これから飛躍される若い方に発表の場を提供する事です。さらに、医学生、初期研修医、専攻医の方に乳癌診療に興味をもっていただき、将来の乳癌診療チームに参加していただく事です。年間90000人以上の乳癌新規患者数ですが、学会会員数は増加していません。現在の会員数ではチーム力として不十分です。そこで、学会ホームページに「若手医師・医学生」専用のプラットフォームを作成し、「やりがい」「ライフワークバランス」等の魅力を紹介しました。本地方会では乳腺診療に興味をもっていただけるような新企画をMIRAY1(若手乳腺診療医による若手のためのグループ)とのコラボレーションを検討しています。「今後の進路に疑問あり、質問したい」など進路に迷っておられる方は、本地方会に気軽に参加していただければと思います。
病院内はもちろん施設を超えた地域全体でチームとしてスクラムを組み乳癌診療を進めていくことは重要で、「スクラム組んで、前へ前へ」です。皆様方のご参加、ご支援宜しくお願い申し上げます。
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