大会長挨拶

第21回医療の質・安全学会学術集会
大会長 水本 一弘
(滋慶医療科学大学大学院医療管理学研究科 教授
和歌山県立医科大学医学医療教育学講座 学長特命教員)
このたび、第21回医療の質・安全学会学術集会を、2026年11月7日(土)・8日(日)の2日間、兵庫県姫路市のアクリエ姫路にて開催いたします。
安全で質の高い医療を実現するためには、患者さんを含めた多職種の連携と協働が欠かせないことが、近年ようやく広く認識されるようになってきました。本学会は、2005年の設立以来、医療を提供する側と受ける側の双方が会員として参画し、患者本位の質と安全を追求する新しい医療システムの構築を目指して活動してまいりました。
今回の学術集会では、メインテーマを「経験の継承と科学的探求 ~さらなる高みを目指して~」といたしました。
医療安全の取り組みは、一人の力だけで成し得るものではありません。皆さまが日々の経験や課題を持ち寄り、語り合うことで、解決のヒントや新たな視点を得られることを期待しております。
また、多忙な臨床業務の中で研究活動が停滞しがちですが、全国の仲間と経験を共有することで、安心・安全な医療の実現に近づくと同時に、探究心を新たにする機会となるでしょう。ぜひ多くの発表や討論から刺激を受けていただければ幸いです。
さらに、本学会の大切な役割のひとつは、関連団体や企業の方々との交流です。展示会場にもぜひお立ち寄りいただき、現場に役立つ新しい情報や工夫を持ち帰っていただければと思います。
開催地の姫路市は、国宝「姫路城」をはじめ、歴史と文化が息づく魅力あふれる街です。学術集会とともに、この街の魅力も味わっていただければ幸いです。天守閣を一段一段登るように、医療安全のさらなる高みを目指す糧となる学びや出会いが、きっと得られることでしょう。
皆さまと会場で直接お会いできる日を、心より楽しみにしております。多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

