第35回日本整形外科超音波学会 The 35th Annual Meeting of the Japanese Society of Orthopedic Ultrasonics

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ご挨拶

第35回日本整形外科超音波学会
会長 今村 惠一郎
今村整形外科・外科
会長 今村惠一郎

 この度、第35回日本整形外科超音波学会を2024年10月19日(土)、20日(日)の2日間、新宿京王プラザホテルで開催させていただきます。平成元年に始まった伝統ある本学会の学術集会会長を務めさせていただけること、誠に光栄に存じ、関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

 本来、本学会は7月上旬に開催されていますが、母校の聖マリアンナ医科大学整形外科学教室にご協力いただき、仁木 久照主任教授が会長を務められる第39回日本整形外科学会基礎学術集会の翌日より開催予定させていただくこととなりました。

 近年、整形外科領域の超音波診断は検査機器の発展や技術の進歩によって普及し続けています。学会のテーマは日常診療のスキルアップの意味を込めて、「Improve one’s skills ―超音波診療の更なる向上を目指して―」としました。超音波検査から診断、そして治療への応用、超音波ガイド下手術等、運動器超音波診療は、まだまだ発展途上の状態であると考えられます。これらのカテゴリーを基に、幅広い職種の方々が本学会で発表し、討論できるような学会運営を行いたいと考えます。

 私が入局した1990年頃、故三好邦達教授が「超音波検査は整形外科領域の聴診器になる」と話されていました。実際に私自身も、外来で超音波検査装置を行うようになったのは、単純X線像で診断が困難な小児肘関節外傷の患者さんの診療で有用性を感じたことがきっかけです。X線被ばくのない超音波検査装置を使用することは、小児に対しての画像診断に有用であると考えます。

 超音波検査装置を外来診療で聴診器のように気軽に検査できるようになった反面、保険診療の問題が生じています。本学会としての保険診療への取り組みをテーマにして、今後の保険請求について考える良い機会だと考えています。また超音波検査を行うことで、不要な検査をせずに診断が可能である場合には、結果的に医療費削減につながる効果があると考えます。

 本学会は医師以外にも理学療法士や臨床検査技師などのパラメディカルの皆様が多く参加されます。超音波診療が日常診療において更なる向上を目指せるような学会になればよいと考えます。

 皆さま方の多数のご参加とご発表を心よりお待ち申し上げております。

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