ゲノム科学は、1種1ゲノムの「静止画」解析の段階から、数千ゲノムの比較によってダイナミズムを解明する「動画的」解析の段階に入った。ピロリ菌での研究は、種内比較に先鞭をつけて以来、ヒト・ゲノムより3桁もの小ささ故に、全細胞生物での研究をリードしている。世界1000株を解析するHpGenomeProjectは成果公開を待つばかりであり、中国CDCは各地から膨大な数の株を集積し解読している。ここでは,このトレンドの先端中の先端を紹介する。
司会: | 菊地 正悟 | 愛知医科大学 医学部 公衆衛生学 |
演者: | 神谷 茂 | 杏林大学 |
司会: | 加藤 元嗣 | 公益財団法人北海道対がん協会 |
演者: | 畠山 昌則 | 公益財団法人 微生物化学研究会・微生物化学研究所 |
司会: | 大﨑 敬子 | 杏林大学医学部感染症学教室 |
演者: | Martin J. Blaser | Center for Advanced Biotechnology and Medicine Rutgers University, Piscataway NJ USA |
共催: トミーデジタルバイオロジー株式会社
司会: | 山岡 吉生 | 大分大学医学部環境・予防医学講座 |
小林 一三 | 法政大学マイクロ・ナノテクノロジー研究センター |
ゲノム科学は、1種1ゲノムの「静止画」解析の段階から、数千ゲノムの比較によってダイナミズムを解明する「動画的」解析の段階に入った。ピロリ菌での研究は、種内比較に先鞭をつけて以来、ヒト・ゲノムより3桁もの小ささ故に、全細胞生物での研究をリードしている。世界1000株を解析するHpGenomeProjectは成果公開を待つばかりであり、中国CDCは各地から膨大な数の株を集積し解読している。ここでは,このトレンドの先端中の先端を紹介する。
Pinpoint adaptative evolution emerging from hundreds of H. pylori genome comparison | ||
演者: | 小林 一三 | 法政大学マイクロ・ナノテクノロジー研究センター |
Genome and methylome variation in Helicobacter pylori infection | ||
Sebastian Suerbaum | Max von Pettenkofer-Institute-LMU |
Helicobacter prophage genomics | ||
Filipa F. Vale | BioISI - Instituto de Biosistemas e Ciências Integrativas, Faculdade de Ciências, Universidade de Lisboa | |
Establishing a Global Helicobacter pylori database, what can we learn from 9,000+ genomes? | ||
Kaisa Thorell | Department of Chemistry & Molecular Biology, University of Gothenburg |
司会: | 掛地 吉弘 | 日本胃癌学会理事長 |
村上 和成 | 日本ヘリコバクター学会理事長 |
残胃におけるHelicobacter pylori 感染の診断と除菌 Helicobacter pylori infection in patients with remnant stomach |
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演者: | 下山 克 | 青森県総合健診センター |
H.pylori未感染未分化型胃癌の特徴と自然史 Characteristics and natural history of H.pylori uninfected undifferentiated gastric cancer |
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藤﨑 順子 | 公益財団法人 がん研究会有明病院 消化器内科 | |
胃癌の周術期化学療法の進歩 Recent progress of perioperative chemotherapy in gastric cancer |
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高張 大亮 | がん研有明病院 消化器化学療法科 | |
胃癌に対する外科手術の進歩 Progress of surgery for gastric cancer |
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吉川 貴己 | 国立がん研究センター中央病院 |
総合司会: | 太田 浩良 | 信州大学医学部 保健学 |
司会: | 清水 俊明 | 順天堂大学医学部小児科 |
小児期にもH. pylori関連ディスペプシアは存在するか Does H. pylori-associated dyspepsia exist in childhood? |
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演者: | 幾瀨 圭 | 順天堂大学医学部小児科 |
総合司会: | 太田 浩良 | 信州大学医学部 保健学科 |
司会: | 奥田 真珠美 | 兵庫医科大学 小児科 |
小児Helicobacter pylori感染症における網羅的研究とCAM耐性判定を含めた新規診断薬の開発 Clinical research and novel diagnostic reagents development for pediatric Helicobacter pylori infection |
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演者: | 垣内 俊彦 | 佐賀大学医学部 小児科 |
司会: | 山岡 吉生 | 大分大学医学部環境・予防医学講座 |
ヘリコバクター・ピロリの病原性とその制御機構の基礎研究 Basic research on pathogenicity and its control mechanisms of Helicobacter pylori |
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演者: | 三室 仁美 | 大分大学 グローカル感染症研究センター ゲノムワイド感染症研究部門 三室研究室 |
司会: | 徳永 健吾 | 杏林大学医学部総合医療学 |
Helicobacter pylori除菌治療と治療後の問題点 -除菌後胃癌への対策- Strategies for H. pylori treatment and prevention of post-eradicated gastric cancer. |
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演者: | 兒玉 雅明 | 大分大学医学部先進医療科学科 |
Helicobacter pylori感染状態に基づいた胃炎の内視鏡診断 Endoscopic diagnosis of gastritis according to Helicobacter pylori infection status |
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小野 尚子 | 北海道大学病院 光学医療診療部 |
司会: | 鈴木 秀和 | 東海大学医学部内科学系消化器内科学 |
【基礎】 Helicobacter pyloriについての基礎研究 Basic research on Helicobacter pylori |
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演者: | 林 俊治 | 北里大学 医学部 微生物学 |
【臨床(診断)】 Helicobacter pylori感染診断の基本 2023 Helicobacter pylori infection diagnosis update 2023 |
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豊島 治 | とよしま内視鏡クリニック | |
【臨床(治療)】 Helicobacter pylori が胃癌の原因だった時代 When Helicobacter pylori was the cause of gastric cancer |
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半田 修 | 川崎医科大学 消化器内科 |
司会: | 中村 昌太郎 | 国際医療福祉大学/高邦会高木病院 |
鈴木 秀和 | 東海大学医学部内科学系消化器内科学 |
1995年に日本消化器ヘリコバクター・ピロリ研究会として始まった日本ヘリコバクター学会は、本年2023年で第29回を迎えます。本邦では、2000年に消化性潰瘍に対しH. pyloriの感染診断およびPPI+AMPC+CAMの3剤除菌治療が保険適用となり、2007年にはPPI+AMPC+MNZの3剤療法による二次除菌が公知申請により保険適用となりました。2009年には、胃MALTリンパ腫、内視鏡的治療後胃、2013年にはH. pylori感染胃炎が保険適用となっています。一次・二次除菌レジメンでも除菌できず、三次以降の除菌が必要な場合もあります。また、抗生物質アレルギーのある方、透析中、周産期など除菌レジメンを配慮すべき方々もおられます。さらに、今後は、胃癌発生減少が期待される一方、除菌後胃癌の発生も課題となっていますし、H. pylori以外のHelicobacter属(NHPH)による病変も報告されています。本シンポジウムでは、様々な臨床現場でのH. pyloriあるいはNHPHの除菌治療の現状と課題について議論したいと存じます。沢山の演題の応募をお待ちしております。
東京地区におけるHelicobacter pylori一次・二次除菌率の長期推移 Current status of first and second Helicobacter pylori eradication therapy in metropolitan area |
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演者: | 森 英毅 | 東京HP研究会 |
ボノプラザン・アモキシシリン・クラリスロマイシンを用いた一次除菌療法における有害事象のリスク因子 Risk factors for adverse events in first-line H. pylori eradication therapy with vonoprazan, AMPC, and CAM |
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梶原 祐策 | 医療法人芙蓉会 村上病院 消化器内科 | |
VA-VMS sequentialとVAMの若年者HP除菌RCT RCT comparing VA-VMS sequential and VAM HP eradication for Early age patients |
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須江 聡一郎 | 横浜市立大学 消化器内科学教室 | |
ペニシリンアレルギーに対するSitafloxacin dual therapyの有用性について The usefulness of Sitafloxacin dual therapy for patients with penicillin allergy |
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樋口 友洋 | 浜松医科大学付属病院 第一内科 | |
除菌2回以上不成功の患者に対する二次元テーラーメイド除菌療法 Two-dimension tailor-made therapy: a salvage therapy after multiple eradication failures for H. pylori infection |
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中島 滋美 | JCHO滋賀病院 総合診療科 | |
保険外ピロリ菌専門外来の現状と課題~保険適用拡大から10年を迎えて~ Current status and issues of H.pylori insurance non-covered care -after the expansion of insurance coverage- |
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小野 尚子 | 北海道大学病院 光学医療診療部 |
司会: | 塩谷 昭子 | 川崎医科大学消化器内科学 |
前田 愼 | 横浜市立大学消化器内科学教室 |
特別発言: 菅野 健太郎 自治医科大学
H. pylori除菌療法の適応拡大により、広く除菌が行われるようになってから約10年が経過した。除菌治療は胃癌発生、内視鏡治療後の再発抑止に大きく貢献することは明らかとなっており、除菌治療によって受ける恩恵は極めて大きいと言える。一方で、除菌療法が進んでも依然と残された問題、例えば除菌後発癌、持続する慢性胃炎や腸上皮化生の残存などがその代表的な事象であろう。また、除菌後新たに発生する問題として、GERDや生活習慣病の出現なども課題となっている。特に長期経過ではBarret上皮の出現、胃十二指腸ポリープの発生などの報告も散見される。除菌によって新たな生活習慣病の発生かが健康に及ぼす影響についての検討は少ない。本シンポジウムでは除菌後の諸問題について、特に長期経過後もなお残存する問題、新たに出現する問題について改めて考えてみたい。
検診者におけるHelicobacter pylori 除菌後の生活習慣病などへの影響についての検討 Investigation of the effects on lifestyle-related diseases after Helicobacter pylori eradication |
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演者: | 松岡 正記 | 土佐市立土佐市民病院 消化器内科 |
リアルワールドデータベースから検証したヘリコバクター・ピロリ除菌後の疾病動向 Disease trends after H. pylori eradication based on a nationwide claims and health check-up database |
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水上 一弘 | 大分大学消化器内科学講座 | |
除菌による逆流性食道炎重症化の検討 Effect of H. pylori eradication on development of severe erosive esophagitis |
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松本 正憲 | 川崎医科大学 消化器内科学 | |
乳酸菌LJ88殺菌体摂取による胃食道逆流症関連症状の改善 Amelioration of GERD-related symptoms by ingestion of heat-killed lactic acid bacterium LJ88 |
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小松 靖彦 | スノーデン株式会社 | |
除菌長期経過後に発見された胃癌の背景粘膜の検討 Background mucosa surrounding gastric cancers detected after long-term from H. pylori eradication |
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小林 正明 | 新潟県立がんセンター新潟病院 消化器内科 | |
Helicobacter pylori除菌後経過年数で分類した胃癌内視鏡切除例の検討 Study of gastric cancer cases with endoscopic resection classified by time after eradication of Helicobacter pylori |
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小野寺 翔 | 横浜市立大学 消化器内科学 | |
胃底腺型胃癌のHelicobacter pylori感染状態から見た臨床病理学的特徴 Characteristics of gastric adenocarcinoma of fundic gland type and fundic mucosal type based on H.pylori infection |
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向井 啓起 | 京都府立医科大学 消化器内科 |
司会: | 下山 克 | 青森県総合健診センター |
杉本 光繁 | 東京医科大学病院 消化器内視鏡学 |
特別発言: 福田 能啓 医療法人協和会第二協立病院
現在、多くの疾患で日本医療機能評価機構のEBM普及推進事業(Minds)のマニュアルに沿って診療ガイドラインが改訂されている。Mindsでは、CQを設定し、ランダム化比較試験を使用したSystematic reviewによってエビデンスを客観的に評価し、益と害のバランスを勘案する中で最適と考えられる推奨度が決定される。日本へリコバクター学会では2016年に”H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2016年改訂版”を発刊したが、多くの基礎研究や臨床研究によるエビデンスの蓄積により、改訂が不可欠となった。そこで、本学会が主導するものとしては初めてMindsのマニュアルに従った形で作成することとなった。ガイドライン改訂版は、適応・治療、感染診断、胃がん予防・成人、胃がん予防・未成年の4つの部門に大別されており、テーマごとにBQやCQの作成が新たに検討された。本シンポジウムは、ガイドライン改訂における概略、各分野における新たなBQやCQ の紹介や改善点、残された課題について作成委員会より報告を行い、一般の学会員からの意見を聞き、取り入れる機会としたいと考えている。
Helicobacter pylori 感染の診断と治療のガイドライン改訂版: 診断 Diagnosis in “Guidelines for the management of Helicobacter pylori infection in Japan: Revised Edition“ |
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演者: | 下山 克 | 青森県総合健診センター |
Helicobacter pylori 感染の診断と治療のガイドライン改訂版: 適応・治療 Indication and Treatment in “Guidelines for the management of H. pylori infection in Japan: Revised Edition“ |
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杉本 光繁 | 東京医科大学病院 消化器内視鏡学 | |
Helicobacter pylori 感染の診断と治療のガイドライン改訂版::胃がん予防・成人 Cancer prevention in adults in “Guidelines for the management of H. pylori infection in Japan: Revised Edition” |
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伊藤 公訓 | 広島大学病院 総合内科・総合診療科 | |
Helicobacter pylori 感染の診断と治療のガイドライン改訂版: 未成年期における胃がん対策 Gastric cancer prevention in adolescents in “Guidelines for the management of Helicobacter pylori infection“ |
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奥田 真珠美 | 兵庫医科大学 小児科 |
司会: | 林 俊治 | 北里大学 医学部 微生物学 |
三室 仁美 | 大分大学 グローカル感染症研究センター ゲノムワイド感染症研究部門 三室研究室 |
特別発言: 山岡 吉生 大分大学医学部環境・予防医学講座
Helicobacter属細菌の病原性に関する基礎研究は、生命科学研究の潮流に伴い大きく変革を遂げている。患者血清抗体の解析や臨床分離株の細菌学的解析を基にした基礎研究の方法論は、病原性に関わる細菌側因子と宿主因子の遺伝子解析のみならず、トランスクリプトミクス、プロテオミクス、メタボロミクスなどのオミックス解析、GWAS解析へと展開している。また、菌体や宿主応答解析では、一細胞解析や一分子解析などの方法論や、オルガノイド、実験動物の利用など、多様な進展を遂げている。しかし、これらの新しい研究方法論によってHelicobacter属細菌感染の複雑な病態を解明できたとはいえない。さらに研究対象も、Helicobacter属細菌と人との関係のみならず、菌体間や宿主微生物叢との相互作用、環境応答へと拡張している。本セッションでは、近未来を見据えた新たな研究の方向性を示すような、多様な演題を広く募集する。
H.pylori除菌後胃粘膜におけるジメチル化eEF1A蓄積の意義の検討 Association of eEF1A dimethylation in Helicobacter pylori-eradicated gastric mucosa with risk of gastric cancer |
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演者: | 平下 有香 | 大分大学医学部 消化器内科 |
がん幹細胞様細胞におけるH. pylori除菌後のCagA蓄積性が細胞に与える影響 Effect of CagA accumulation on cells after H. pylori eradication in cancer stem-like cells |
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森 英毅 | 慶應義塾大学内科学教室(消化器) | |
H. pylori感染胃粘膜でのCD44V9陽性癌幹細胞の発生における胃内共生細菌の役割 Gastric commensal bacteria in the development of CD44v9-positive cancer stem cells in H. pylori-infected stomach |
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鈴木 秀和 | 東海大学医学部内科学系消化器内科学 | |
H. pylori感染者の中で胃発がんリスクが亢進する分子理由 Molecular reasons for increased risk of gastric carcinogenesis among H. pylori-infected patients |
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津川 仁 | 東海大学医学部 生体防御学領域 | |
ピロリ菌ファージ:分離から構造決定まで Helicobacter pylori phage: From isolation to its particle structure determination |
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内山 淳平 | 岡山大学 |
司会: | 奥田 真珠美 | 兵庫医科大学 小児科 |
垣内 俊彦 | 佐賀大学医学部 小児科 |
世界保険機構の国際がん研究機関(WHO/IARC)が1994年にピロリ菌を胃がんの確実な発がん因子と規定し、2014年には除菌による胃がん予防効果から胃がん対策としてピロリ菌検査と除菌を検討するよう勧告した。
日本では2013年にピロリ感染胃炎に対する除菌治療が保険適用となり、実質的にピロリ感染者は全例が保険で除菌できるようになった。
一方、小児や若年者は感染率が低く、また多くは症状がないため感染にきづかないまま胃炎が進行し潰瘍や胃がんのリスクとなる。全国各地で中学生や高校生に対するピロリ菌検査や除菌が行われて久しいが、一方で保険適用や地域格差などの課題が依然として残っている。本学会では2022年に自治体向けのマニュアルを作成した。マニュアルの内容を含め、改めて小児、若年者におけるピロリ菌対策の目的、期待される効果、課題について発表頂き、全国に普及するための具体的な方法について議論したい。
マニュアルについての指定演題のあと、各地での具体的な取り組みや、実施のための文献考察からシュミレーションまで様々な演題を期待しています。
中学生ピロリ菌検査と除菌治療 自治体向けマニュアル Test and treat of H. pylori for junior high school students |
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演者: | 奥田 真珠美 | 兵庫医科大学 小児科 |
松山市における中学生ピロリ菌検査事業とその後の高校生ピロリ菌診療の現状:17歳胃癌症例の報告を含めて Current status of H.pylori test and treat for junior and senior high school students in Matsuyama |
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蔵原 晃一 | 松山赤十字病院 胃腸センター | |
本学大学生に対するHelicobacter pylori検診の実施までの取り組み Steps to Implement Helicobacter pylori Screening for University Students |
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上田 久美子 | 順天堂大学医学部消化器内科 | |
横須賀市で新たに開始されたピロリ菌検診 Newly started H. pylori screening in Yokosuka City |
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水野 靖大 | マールクリニック横須賀 | |
横須賀市の中学2年生に対するピロリ菌検診ー保護者におけるピロリ菌に対する知識と検診希望の分析 An Analysis of Parents' Knowledge and Desire for H. pylori Screening for Secondary School Students in Yokosuka City |
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齋藤 宏章 | 福島県立医科大学 放射線健康管理学講座 | |
青森県八戸市の中学生ピロリ菌検診におけるラテックス法による血清抗体測定の現状と問題点 Attention for serum anti-H. pylori antibody using latex aggregation assay for junior high school students |
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珍田 大輔 | 弘前大学医学部附属病院 光学医療診療部 | |
丹波篠山市におけるピロリ菌対策事業の胃がん予防に対する費用効果分析 Cost-effectiveness analysis of the H. pylori control project in Tamba-Sasayama City for gastric cancer prevention |
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川合 紗世 | 愛知医科大学医学部 公衆衛生学講座 | |
中高生の検査と除菌で課題となる人の頻度の推計 Estimation of those with problems in test and treat programs for junior/senior high school students |
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菊地 正悟 | 愛知医科大学 医学部 公衆衛生学 |
司会: | 永原 章仁 | 順天堂大学医学部消化器内科 |
佐々木 誠人 | 愛知医科大学消化管内科 |
ヘリコバクター・ピロリ除菌は広く普及し、感染者は減少の一途である。しかし、適切な現感染診断が行われず、ピロリ未感染者や既感染者に対して除菌治療が行われるケースが見られる。本学会でも2021年5月3日に血清抗体法を用いたヘリコバクター・ピロリ感染診断に関する注意喚起がなされている。血清抗体法は簡便なため保険外診療(人間ドック、健診など)で広く用いられている。しかし、血清抗体法は現在のピロリ菌感染状態を反映するものではなく、ピロリ除菌前には現感染を正しくに診断する必要がある。また、除菌判定時に広く用いられている尿素呼気試験の偽陽性にも注意を要する。近年、胃液や糞便を用いた新たな診断法が実地臨床に用いられつつある。一方、服用薬や基礎疾患が診断精度に及ぼす影響は十分解明されていない。本ワークショップでは、種々のピロリ感染診断法の現状を確認し、長所、短所を踏まえた適切なピロリ診療を行うためのポイントにつき広く演題を募集します。
基調講演 ピロリ感染診断における血清抗体法の留意点:胃癌リスク評価に資する抗体法適正化委員会からの勧告 Recommendation by JSHR concerning clinical use of serum anti-H. pylori antibody test. |
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伊藤 公訓 | 広島大学病院 総合内科・総合診療科 | |
H. pylori 感染における非侵襲的検査の長所・短所の検討 Examination of advantages and disadvantages of noninvasive test in H. pylori infection |
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演者: | 小熊 一豪 | あそか病院 内科 |
ウレアーゼ試験、UBIT、抗H.pylori 抗体の偽陽性についての検討 Study about false positive cases of Urease test, UBIT, anti-H. pylori antibody |
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榊原 真肇 | 総合青山病院 消化器内科 | |
当院における尿素呼気試験偽陽性例についての検討 The presence of false positive case of urea breath test in our hospital |
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足立 和規 | 愛知医科大学病院 消化管内科 | |
沖縄県におけるピロリ菌抗体価陰性高値の臨床的特徴と現状 Clinical Significance of high-negative titer of serum anti-H. pylori antibody in Okinawa Prefecture |
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沖 翔太朗 | 順天堂大附属順天堂医院 消化器内科 | |
プロトンポンプ阻害薬がHelicobacter pylori便中抗原測定法の判定結果に与える影響についての検討 Evaluation of the effects of a proton pump inhibitor on Helicobacter pylori stool antigen testing |
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梶原 祐策 | 医療法人芙蓉会 村上病院 消化器内科 | |
糞便検体を用いたH. pylori遺伝子およびクラリスロマイシン耐性遺伝子変異の検出試薬の性能評価 Clinical evaluation of H. pylori molecular diagnosis POCT kit based on Qprobe using fecal sample |
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津田 桃子 | 北海道対がん協会 札幌がん検診センター | |
「スマートジーンH.pylori G」を用いたH. pylori 診断と迅速ウレアーゼ試験との比較 Diagnosis of H. pylori infection using "Smart Gene H. pylori G" compared to rapid urease test |
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高橋 悟 | 浜松医科大学付属病院第一内科 |
司会: | 渡邉 俊雄 | 大阪公立大学大学院医学研究科先端予防医療学 |
米澤 英雄 | 東京歯科大学微生物学講座 |
消化管には各部位にユニークな細菌叢が形成され、宿主の栄養代謝、防御機構、あるいは免疫機構の発達・維持に重要な役割を果たしている。消化管細菌叢は外的、内的因子によりdysbiosis(細菌叢の構成や多様性の異常)を起こし、それにより局所だけでなく、全身の様々な疾患の発症や進展に関与していることが明らかになっている。ピロリ菌感染などの胃の病的状態やPPI使用はdysbiosisの原因となり、口腔から大腸にいたる消化管の細菌叢の変化を惹起する。消化管dysbiosisは粘膜透過性亢進や粘膜免疫系機能障害などを介して機能性ディスペプシアの病態に深く関与している可能性が示唆されている一方で、これらの各消化管におけるdysbiosisの臨床的意義については不明な点が多い。さらに近年、除菌後胃がんを含む胃発がんにおける胃dysbiosisの役割が注目されており、ピロリ菌を含めた胃細菌叢の包括的な理解が進んでいる。本ワークショップでは、胃疾患における消化管dysbiosisの機序・意義・役割あるいは両者の相互関係などについて、基礎・臨床を問わず幅広く演題を募集する。
泥沼除菌を受けた自己免疫性胃炎における胃内microbiota Gastric microbiota in autoimmune gastritis treated with swamp H.pylori eradication |
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演者: | 徳永 健吾 | 杏林大学医学部総合医療学 |
除菌後胃癌に関与する胃内細菌叢の遺伝子解析 Genetic analysis of gastric microbiota causing gastric cancer after eradication |
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松本 正憲 | 川崎医科大学 消化器内科学 | |
MPSマウスを用いたHelicobacter pylori感染モデルにおける消化管内細菌叢の変化について Changes in gastrointestinal microflora in the Helicobacter pylori infection model using MPS mice |
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北条 史 | 杏林大学 医学部 実験動物施設 | |
萎縮性胃炎による腸内細菌叢の変化 Influence of atrophic gastritis on the gut microbiota |
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飯野 勢 | 弘前大学医学部附属病院消化器血液内科学講座 | |
胃癌患者の胃内より分離される硝酸塩還元菌ついて Nitrate-reducing bacteria isolated from stomach in patients with gastric cancer |
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横田 憲治 | 岡山大学保健学研究科 | |
胃神経内分泌腫瘍の発症と関連した、A型胃炎における胃粘膜関連細菌叢の変化について Gastric mucosa-associated microbiota in type A gastritis associated with the development of neuroendocrine tumors |
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大谷 恒史 | 大阪公立大学大学院医学研究科 消化器内科学 |
司会: | 徳永 健吾 | 杏林大学医学部総合医療学 |
林原 絵美子 | 国立感染症研究所 細菌第二部 |
ピロリ菌以外のヘリコバクター属菌(Non-Helicobacter pylori Helicobacter species : NHPH)は胃在位型と腸肝在位型に大別される。胃在位型菌種には豚や猿に感染するHelicobacter suisや猫や犬に感染するHelicobacter helmanniiが含まれるが、これらはヒト胃に感染しピロリ菌と同様に胃MALTリンパ腫や胃潰瘍などの原因となる。ヒトに感染する主要な腸肝在位型菌種はHelicobacter cinaediであり、菌血症や蜂窩織炎の原因として主に免疫不全患者から分離されるが、動脈硬化症の原因となることが着目されている。NHPH感染はピロリ菌とは異なり感染診断法が確立されておらず、その感染病態は不明な点が多いが、ヒトに慢性的に感染し様々な病態に寄与している。本ワークショップではNHPH感染に関連する基礎研究、臨床研究を広く公募し、NHPHによる感染病態に関する理解を深め、さらに今後の展望について幅広く議論したい。
当センターの検診受診者におけるNHPH感染調査 Investigation of NHPH infection in gastric cancer screening endoscopy at our institution |
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演者: | 津田 桃子 | 公益財団法人 北海道対がん協会 |
NHPH感染マウスにおける酸分泌抑制剤の効果:単剤除菌療法との関連 Effect of Potent Acid Suppressants on NHPH Infection in Mice: Relation to Single Agent Eradication |
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中村 正彦 | 東海大学医学部 | |
Helicobacter ailurogastricusのヒト胃からの初めての分離培養 Isolation of Helicobacter ailurogastricus from human stomach |
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佐野 正弥 | 東海大学医学部内科学系消化器内科学 | |
H. pylori感染性胃炎患者とH. suis感染性胃炎患者における血清抗H. pylori抗体価の比較検討 Analysis of serum anti-H. pylori antibody in patients with H. suis-gastritis and H. pylori-gastritis |
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福田 昌英 | 大分大学医学部消化器内科学講座 | |
世界初のHelicobacter suisおよびHelicobacter pylori感染を診断する血清学的検査法の開発 Development of the world's first serological assay for simultaneous diagnosis of H. suis and H. pylori infection |
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松井 英則 | 国立感染症研究所細菌第二部 | |
Helicobacter suis感染胃炎の胃X線検査所見の検討 Characteristics of X-ray findings in Helicobacter suis-infected gastritis. |
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塚平 俊久 | 健和会病院 内科 | |
NHPH胃炎の内視鏡所見に関する検討 Pilot study on endoscopic findings of NHPH gastritis |
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北沢 尚子 | 早期胃癌検診協会附属茅場町クリニック | |
日本におけるNon-Helicobacter pylori Helicobacter species感染の実態調査~中間報告 Survey of non-Helicobacter pylori Helicobacter species infection in Japan ~interim report |
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徳永 健吾 | 杏林大学医学部総合医療学 |
司会: | 伊藤 公訓 | 広島大学病院 総合内科・総合診療科 |
鎌田 智有 | 川崎医科大学 健康管理学 |
特別発言: 村上 和成 大分大学医学部消化器内科
「胃炎の京都分類」は2014年に初版が作成、その後改訂第2版が2018年に出版され、19の内視鏡所見から現感染、未感染、既感染(除菌後)の3つのカテゴリーに分類することで胃がんリスク評価が可能となり、これまでの内視鏡診療に大きな貢献をもたらしてきた。しかしながら、初版作成時にはH. pylori感染者が多くを占めていたが、その後約10年が経過し、この間に除菌治療の普及と未感染者の増加により、現感染の割合は減少の一途を辿っている。また、未感染者では過酸傾向となり、PCABを代表とする胃酸分泌抑制薬の長期投与例が増加、さらに、自己免疫性胃炎(早期)や特発性胃潰瘍の報告例も散見され、現在これらの認知度は高まりつつある。
「胃炎の京都分類」の新展開として、H. pylori 陰性(除菌後、未感染)時代における今後の内視鏡診療を行う上で重要となるトピックスを本ワークショップでは取り上げたてみたい。特に、除菌後胃がんを予測し得る内視鏡所見のスコア化、早期自己免疫性胃炎の内視鏡所見、PCABによる胃症、特発性胃潰瘍の内視鏡所見や臨床的特徴などを討論したい。興味深い多くの演題応募を期待する。
基調講演 「胃炎の京都分類」の新展開 New Developments of the "Kyoto Classification of Gastritis" |
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鎌田 智有 | 川崎医科大学 健康管理学 | |
胃炎の京都分類スコアに基づく胃癌発生率 Gastric cancer incidence based on endoscopic Kyoto classification scores for gastritis |
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演者: | 豊島 治 | とよしま内視鏡クリニック |
対策型胃がん内視鏡検診における胃炎京都分類を用いたリスク層別化の有用性 Risk stratification with the Kyoto classification of gastritis in population-based cancer screening programs |
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平井 亮佑 | 岡山大学病院 消化器内科 | |
当院における自己免疫性胃炎患者の特徴 -特に癌腫と自己免疫性疾患の合併に注目して- Characteristics of patients with autoimmune gastritis at our hospital |
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福田 昌英 | 大分大学医学部消化器内科学講座 | |
H. pylori 除菌を施行した自己免疫性胃炎の5例 Autoimmune gastritis treated with eradication therapy for H. pylori infection: A report of five cases |
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小寺 徹 | 宇治徳洲会病院 健診センター | |
使用する制酸薬ごとにみたPPI関連胃症の特徴 Characteristics of endoscopic findings of PPI-associated gastropathy for patients using each antacid |
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嶋田 裕慈 | 順天堂大学静岡病院消化器内科 |
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