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会長挨拶

会長 加瀬 諭

第10回日本眼形成再建外科学会学術集会
会長
 加瀬 諭
(北海道大学大学院医学研究院眼科学教室)

2023年の第10回日本眼形成再建外科学会は、北海道大学大学院医学研究院眼科学教室が担当させていただきます。日本眼形成再建外科学会に関わる皆様には、開催に際して多大なるご支援とご協力を賜り、衷心より御礼申し上げます。併せて、札幌開催において本学会の象徴でもあります、表紙の眼のイラストを描画した水内一臣先生にも感謝いたします。

さて新型コロナウイルスのパンデミックが発生してから、3年目の年となりました。このコロナ禍では人々との接触がウイルス感染症の重要な感染径路であることが判明し、自粛を主体とする行動変容が求められてきました。実際、本学会は昨年、一昨年とWeb開催になり、日本の様々な地で臨床の最前線で勤務する眼形成に関わる医師とのリアルな交流が遮断されてきました。Web開催は、主催会場の現地に赴く必要がないこと、聞きたい論題に関して随時Webに入室して参加することが可能で、論題の聴講という面では便利な側面も確かにありました。しかし、どちらかというと受け身の受講になってしまうことが多いと感じております。他方、現地開催では活発な討論を間近に体験することができ、加えて発表後の論題に関する個人的な意見交換、コーヒーブレーク時の会員との雑談など、発表論題だけでなく種々の交流が得られることが大きな利点です。そうすることにより、質疑応答時には触れられないちょっとした手術のコツを掴んだり、大御所の先生からこっそり発表内容の不備を指摘してもらったりすることがあり、発表者には実は大きな利点があります。本学会では3年ぶりに現地開催を行うことにしました。その背景に、新型コロナワクチン接種の浸透、国における行動制限やマスク着用基準の緩和、外国人の日本への入国者数の受け入れ増加、本邦の水際対策の緩和などがあります。いつまでも自粛を継続し、Web開催での受け身の学術集会を行うのは学術交流の面から好ましいことではなく、それから脱却し、ポストコロナ時代とも言える新しい眼形成の学術集会を模索する時期に入ったと推察しております。

本学会は眼科医、形成外科医が一堂に会し、眼部の形成に関わる分野を徹底討論する会であると認識しております。学会のテーマは「眼形成と臨床病理学」とさせていただきました。このテーマは、本学会において様々な眼付属器疾患の解剖、組織、病態を十分に理解し、治療に繋げることを目標として掲げさせていただきました。この目標を達成するためには、解剖学、組織学、病理学、生理学、統計学を始めとする種々の基礎的分野の復習に加え、手術検体の評価、様々な手術成績の考察、画像診断の理解のみならず眼科・形成外科医ひいては耳鼻科医、放射線科医、脳外科医などの様々な分野のスタッフとの円滑なコラボレーションが必要です。本学会がその礎となれば幸いです。

本学会では、「眼形成と臨床病理学」のテーマに準拠する特別講演やシンポジウムを企画しております。併せて、皆様におかれましては多くの一般演題を登録していただき、3年ぶりの活発な討論、質疑応答に積極的に加わっていただき、札幌でのリアル開催を満喫していただければ幸甚です。本学会において眼形成の診療と臨床病理学のアップデートが図られ、有意義な情報交換、参加者の交流が行われることを確信しております。

令和4年6月