2026年2月27日(金)~3月1日(日)に東京国際フォーラムで第48回日本造血・免疫細胞療法学会総会を開催します。『ひとりでも多くの患者さんに完治を』というメインテーマに沿って、3つの主要な課題を中心に企画を進めています。
1つ目は「移植成績向上を目指したAll Japanの取り組み」です。治療判断に迷ったとき、「他の施設や海外ではどう対応しているのだろう」と感じたことはありませんか?施設間や小児/成人診療科の情報交換を行うきっかけにできればと考え、Pros/Consセッションやパネルディスカッションを開催予定です。また、患者さんのQOL向上を目指した移植チームの取組みとして「移植後の食事制限緩和」というセッションを計画しています。
2つ目は「ブレイクスルーを目指した基礎的・臨床的検討」です。移植前後の微小残存病変(MRD)モニタリングや新規薬剤による維持療法、CAR-T細胞療法や二重特異性抗体と移植の使い分け・併用、血液パネル承認後の臨床応用は特に重要な課題です。
3つ目は「医師や看護師・HCTCを含めた多職種の若手育成」です。これまでの教育プログラムに加えて、移植の臨床で必要なベッドサイド超音波検査の手技(ハンズオンセミナー)、医師向けの移植後外来診療のノウハウ(GVHD所見・臨床判断)、看護師向けのLTFU外来の実際、臨床研究の立案・解析・論文化の実践講座、行動経済学を応用した患者・家族とのコミュニケーション法など、次世代へ繋げるための新しい取り組みを検討中です。若手医師やメディカルスタッフの参加を促し、学会総会を通じた交流を活性化することを目的に、一般演題の筆頭演者を対象とした「JSTCT2026 Travel Award」の新設を予定しています(最大100名の予定)。ポスターセッションでは、ショートサマリー動画の事前登録を活用して発表者と座長・質問者のDiscussionの機会を増やす予定です。Meet the Expertでは、海外演者だけではなく国内のエキスパートとのセッションも準備していますので、少人数での対話の場となることを期待しています。
今年度は、ご参加の皆さまが旅程を早めに調整し、航空券の割引予約などもご活用いただけるよう、最終プログラムの早期確定(11月中の予定)を目指しております。そのため、演題登録の締め切りは例年より早い2025年8月末となっております。また、他の学会と同様に、演題登録時までに倫理審査の承認が必須となりますのでご注意ください(総会プログラム事務局でもサポートを予定しています)。
週末をメインとしたスケジュールで東京国際フォーラムでの現地開催(ライブ配信なし・学会終了後のオンデマンド配信は行います)となりますので、是非、現地で多くの参加者と交流を深めていただければと思います。
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