第51回日本血管外科学会学術総会

会長挨拶

会長 小櫃由樹生
第51回日本血管外科学会学術総会
会長 小櫃 由樹生
国際医療福祉大学三田病院 血管外科
国際医療福祉大学医学部 血管外科教授

第51回日本血管外科学会学術総会の開催にあたって

 会員諸兄、諸先輩のご支援ならびにご指導により、第51回日本血管外科学会学術総会を2023年5月31日(水)~6月2日(金)の日程で、東京都新宿区の京王プラザホテルにて開催いたします。私の恩師である(故)古川欣一先生が第17回と21回を、重松 宏先生が第34回を主催しました。伝統ある本総会を担当させていただくことを大変光栄に存じます。3年間にもおよぶCOVI-19による疫禍は収束期を迎え、2023年5月からは感染法上の取り扱いが5類感染症に引き下げられました。社会生活上の規制は緩和され、コロナ禍以前の状態に戻りつつあります。したがいまして、本総会におきましても従来の完全対面形式により開催いたします。オンラインまたはハイブリッド開催では得難い白熱した討議や有意義な情報交換の機会となれば幸甚に存じます。

 今回のテーマは、設立から半世紀を経た本会の更なる発展と進化を祈願して「前へ!:Advances for the next half century」としました。本総会が100周年に向けての新たな第一歩となるように尽力する所存です。我が国は世界に類のない超高齢化社会を迎えつつあり、血管外科が扱う患者数は増加の一途をたどっています。しかし、増加する患者数に対しての血管外科医の供給がままならないのが現況です。学会の使命として人材の確保と育成は柱となる責務です。本総会におきましては、次代を担う若い先生方に活躍の場を提供し、優秀な血管外科医の育成も主要なテーマとして取り上げています。特別企画として「血管外科医のステップアップに対する提言」、「血管外科学会におけるモデル研究と臨床研究推進研究の現状と将来」、「専門医取得に向けて」などを予定しています。学生・研修医セッション(20演題)では全てを口頭発表とし、若い先生方に対面開催の醍醐味を経験していただきます。JSVS・ESVS Joint Sessionにおきましても“Education of Young Vascular Surgeons”をテーマとして、今後の血管外科医の育成の一助となればと考えています。

 プログラムとして理事長講演、会長講演、SVSとESVSの会長講演を含めた招請講演、2題の特別講演、6題の教育講演、医療安全講習会、8題のシンポジウム、8題のパネルディスカッション、13題の要望演題、一般口演、CVIT合同セッション、SVS Japan Chapter、ESVS Joint Session、24の企業共催セミナーなどを準備し、血管外科学会の教育セミナー、ステントグラフトハンズオンセミナーを併設します。また、血管外科におけるチーム医療の一環として6月2日の午後に日本血管看護研究会、血管診療技師認定(CVT)講習会、弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター講習会も開催します。

 総演題数は642題で、多くの会員の方々から応募があり、大変感謝いたします。梅雨入り前の風薫る東京にて血管外科浸りの3日間を過ごしていただければ幸甚です。会員諸兄におかれましては、ふるってご参加いただきたくお願い申し上げます。

ページトップへ戻る