みなさま、第27回日本看護管理学会学術集会のホームページへ、ようこそいらしてくださいました。第27回日本看護管理学会学術集会は、2023年8月25日～26日の2日間、東京国際フォーラムで開催されます。真夏の東京の会場で、熱い議論を交わすことができるのが今から楽しみでなりません。

2020年から続いたコロナ禍は、収まる気配を見せません。私たち看護職は、看護専門職の自負をもって、この時期を患者に寄り添い活動してきました。私は、みなさまの血のにじむような努力と献身を尊敬するとともに、その一員であることを誇りに思っております。このコロナ禍で分かったことは、看護職が活躍しなければ、多くの患者を助けることができなかったということです。
しかし、看護職の活動が社会の中で正当に評価され、認められてきたかは疑問の余地が残ります。また、今後起こるであろう新興感染症や災害、不気味な戦争の影は、社会の不安定化を招き、国民の健康に影響をもたらすことが予測されます。看護が社会とどのように課題を解決していけばよいのか準備しておく必要があります。さらに、医師の働き方改革に伴い看護職の活躍が期待されています。しかしこの動きは、忙しい現場を抱える看護職にとって、アイデンティティを再考せざるを得ない状況を作り出しています。反面、超高齢化社会・多死社会を迎えるときに、活躍が求められているのは私たち看護職です。しかしながら、少子化による看護職を目指す人材の減少が課題でもあります。

第27回日本看護管理学会学術集会では「混沌を解く－看護は何のために存在するかを問う－」をテーマに開催いたします。この混沌とした状況を、看護管理学という視点から、自ら存在意義を問うことで、「解く（とく・ほどく・ほぐす）」ことについて議論していきたいと考えております。多くの方がこの「解く」取り組みに参加していいただけることを期待しております。