ご挨拶

相澤 裕
第26回日本腎不全看護学会学術集会・総会
大会長 相澤 裕
 この度、第26回日本腎不全看護学会学術集会・総会を2023年11月18日(土)、19日(日)の2日間、仙台市中小企業活性化センター・TKPガーデンシティー仙台にて現地開催の運びとなりました。
 COVID-19の影響が続くなか、この数年はオンラインやハイブリッド開催を行って参りました。第26回日本腎不全看護学会学術集会・総会の開催方法について企画委員で検討を重ねた結果、COVID-19との共存へとシフトした社会状況を踏まえて、以前のように対面で語りあい、互いを労い、笑顔になれる場を取り戻したいと考え対面での開催に至りました。
 また、東北地区での日本腎不全看護学会学術集会・総会開催は、2017年第20回盛岡大会から6年ぶり、仙台での開催は2006年の第9回大会以降17年ぶりとなります。
 2011年の東日本大震災の折には、全国からあたたかいご支援を賜り誠にありがとうございました。現在の仙台市内を見ますと、災害被害がわからないほど復興を遂げましたが、沿岸部にはまだ復興途上の地域が存在しております。学会参加と合わせて、復興した仙台市内や復興途上にある沿岸部にも是非足を運んでいただけますと幸いです。
 第26回日本腎不全看護学会学術集会・総会のテーマは、「well-being , will being happy!」と致しました。これは、WHO憲章のHealth is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.のwell-being「すべてにおいて満たされている状態」という言葉と、「幸せになる」という意思をあらわすwill be happyを掛け合わせたものです。このテーマには、「(私たちは)全てにおいて満たされる、そして幸せになる」という意味を含めております。私たちが日々提供している腎不全医療・看護は「何のために行っているのか。」と考えた時、腎不全医療・看護を受けている患者さんのみならず、患者を支える家族や知人、そして、その人々を支える医療スタッフを含めて幸せになるためではないかという考えからテーマといたしました。また、ポスターのデザインは、気仙沼のご当地キャラクターで有名な「ホヤぼーや」のデザイン担当であるヤマダミツマサ様にお願いしました。普段目にするネフロンが、「ネフ郎」という個性的なキャラクターに仕上がっております。クスッと笑顔になれる「ネフ郎」をどうぞよろしくお願いいたします。
 また、東北地区ではこれまで、「いまさら聞けない」をキーワードに日本腎不全看護学会の教育セミナーを開催してきました。これは、臨床の場で「いまさら聞けない」基本的なことについて、「どうしてそうなるのか。」といった根拠に立ち戻り、最新の知見に基づいた新しい考え方までを網羅する内容を心がけて構成してまいりました。本学術集会でも同様に「いまさら聞けない」をキーワードとした教育セミナーを多数企画しております。日常、何気なく行っていることや疑問について立ち止まって考え、学びの機会として活用していただけますと幸いです。
 4年ぶりの対面開催となる第26回日本腎不全看護学会学術集会・総会では、腎不全看護の発展に向けた学術集会となり、COVID-19対応による疲労のリセットができ笑顔でお帰りいただけるよう努力して参ります。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申しあげております。