ご挨拶

日本臨床腫瘍薬学会学術大会2023を開催するにあたって
日本臨床腫瘍薬学会学術大会2023
大会長 大塚 昌孝
有限会社つくし薬局 代表取締役
大塚 昌孝

この度、2023年3月4日(土)・5日(日)の2日間、名古屋国際会議場において、日本臨床腫瘍薬学会学術大会 2023を開催する運びとなりました。

日本臨床腫瘍薬学会は、病院、薬局、大学、製薬企業に所属する薬剤師やがん関連領域に関わる全ての人々が連携協力し合うとともに、がん薬物療法に関する学術研究の進歩や科学的根拠のあるがん薬物療法の開発・普及により、最善の治療効果の実現、副作用の軽減、重篤な健康被害の未然防止を図り、がん医療の発展や公衆衛生の向上に寄与することを目的とした学会です。現在(2022.2時点)約4,980名が学会員として登録(うち約3割が保険薬局薬剤師)されており、薬物治療を通して我が国のがん医療を牽引するべく日々進歩を続けております。

2022年度より外来がん治療専門薬剤師<Board-certified Pharmacist of Ambulatory Cancer Chemotherapy(BPACC)>の認定が開始され、地域のがん医療を担っていただくことが期待されています。病院薬剤師と保険薬局薬剤師の連携は基より、患者が日頃利用する薬局のかかりつけ薬剤師と専門医療機関連携薬局の外来がん治療専門薬剤師がしっかり情報共有することで、更に安心安全ながん薬物療法に結びつくのではないでしょうか。

大会テーマは「The path to the future ~がん患者に寄り添い支える地域医療連携のミライ~」とさせていただきました。日本人が一生のうちにがんと診断される確率(2018年データに基づく)は2人に1人といわれる現在、がん治療を取り巻く問題も多岐にわたります。小児・AYA世代から働き盛り、高齢者まで様々な世代でがん医療に対する問題や支援の仕方は異なっています。がん医療に携わる様々な職種が患者の生活を考え、いかに寄り添い支えていくことが出来るのか、患者のためにどのようなpathを描き、ミライに向けて実現できるのかなど幅広く議論していくような大会にしたいと思います。

今回、大会長(保険薬局薬剤師)と実行委員長(病院薬剤師)の施設は千葉県内、副実行委員長の施設は愛知県内ということで2つのコラボレーションとなります。実行委員の皆さんは熱い思いを持った先生ばかりです。この2つのコラボレーションが2×2=4以上になるよう、実行委員と一緒にたくさんの魅力ある企画を準備しております。名古屋においてがんに携わる薬剤師・地域医療連携のミライを熱く議論できればと思います。
奮ってご参加いただけますよう、何卒宜しくお願いいたします。

では名古屋でお待ちしております。

ページトップへ戻る