この度、第59回日本胆道学会学術集会を2023年9月14日(木)、15日(金)の2日にわたり、京王プラザホテル札幌で開催させていただくことになりました。本会の開催をお認めいただきました海野倫明 前理事長先生をはじめ理事・評議員の諸先生方、また、これまで本学会を支えてこられた全ての方々に厚く御礼申し上げます。
日本胆道学会の歴史は1965(昭和40)年11月に設立された「胆のう造影研究会」に始まり、第5回研究会(1971年)から「胆道疾患研究会」へ、第18回研究会(1982年)からは「日本胆道疾患研究会」へと発展をとげて参りました。その翌年の1983(昭和58)年には当地、札幌市で第19回の研究会が開催された記録がありますので、今回はそこから数えるとちょうど40年を経ての北海道開催であり、もちろん1987(昭和62)年の「日本胆道学会」設立以降では北海道初上陸となります。このような約60年の歴史と伝統を誇る本学会の学術術集会を開催させていただきますことは、小生をはじめ教室員、同門一同にとって大変な光栄であるとともに、その重責に身の引き締まる思いであります。
さて、今回の学術集会のテーマは、「真の集学的胆道診療を求めて:Seeking genuine multidisciplinary management of biliary diseases」とさせていただきました。本学会は、内科、外科、放射線科、病理学など専門の異なる先生方が一堂に会し、丁々発止の議論を交わしながら、その時代ごとの最新の胆道学を模索し、今日にいたる胆道診療の発展に寄与して参りました。近年、それぞれの専門分化が急速に進む中、それぞれの専門性を確実に結集し、真の集学的胆道診療を体系化することが、本学会に課せられた重要な役割と考えテーマといたしました。その観点から、学術集会ではこれまで以上にcrosstalk sessionによる全領域参加の討論にこだわった構成とさせていただく予定でおります。
会員の皆様におかれましては、是非、秋風さわやかな札幌の地にお越しいただき、北の大地で「胆道学の実りの秋」を堪能していただけますことを心よりお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。