日本臨床試験学会第14回学術集会総会in金沢

ご挨拶

村山 敏典
第14回日本臨床試験学会学術集会総会in金沢
会長 村山 敏典
(金沢大学附属病院 臨床開発部/先端医療開発センター)

平素より一般社団法人日本臨床試験学会の活動にご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございます。さて、このたび第14回日本臨床試験学会学術集会総会in金沢を2023年2月9日(木)、10日(金)の会期にて、石川県立音楽堂で開催することになりました。

本学会は2010年~2014年までは日本臨床試験研究会として、2015年第6回から日本臨床試験学会として、毎年2月前後に学術集会総会を開催しておりますが、これまで東京(計6回)、大阪(計2回)、福岡、札幌、名古屋、仙台で開かれ、日本海側・北陸での開催は初めてとなります。本学術集会総会には学会員数とほぼ同数が参加され、皆様の期待と関心の強さが伺われます。-患者さん・ご家族とともに多職種が美しく心を寄せ合う中で、臨床試験を通じて新しい医療技術が生まれ育つ- という意味を込めて、今回のテーマをClinical Trials in Beautiful Harmonyとしました。

パンデミックの到来は、一方で医療・ヘルスケア領域のデジタルトランスフォーメーションを加速化し、遠隔診療や分散型臨床試験、いわばeClinicalTrialsともいえるような電子インフォームド・コンセント、電子原データ、電子患者報告アウトカム、電子臨床評価などの取り組みも進み、また緊急薬事承認等についても議論されています。それ以外にも
・臨床試験への患者・市民参画
・GCPリノベーション、臨床研究法の改正、個人情報保護法の動向に大きく影響を受ける生命・医学系指針の改正
・学会認定事業であるGCPパスポート、GCPエキスパート、がん臨床研究専門職、モニタリング技能検定などのキャリアパスへの活用
・相当数いらっしゃる企業所属学会員の目線からの研究テーマ
など幅広い観点から、各方面でご活躍のプログラム委員にご尽力いただき、明日の業務に役立つ専門職の知識・技術の向上につながる情報に留まらず、科学的な議論、知見も深めていただけるようなプログラムを鋭意企画しております。

なかなか先のことは見通せませんが、私も第13回中村健一大会長と同じく、対面会議ならではの出会いや深い議論を大切にしており、現地開催に軸足を置いた形態を志向しております。2023年2月、ぜひ金沢にご参集の上、石川県立音楽堂で臨床試験の議論を通じて、令和の美しいハーモニーを奏でていただき、当地の趣にも触れていただきたいと思います。

If Winter comes, can Spring be far behind?

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