第22回日本乳癌学会近畿地方会

ご挨拶

当番世話人 島津研三
第22回日本乳癌学会近畿地方会
当番世話人 島津 研三
大阪大学大学院医学系研究科 乳腺・内分泌外科 教授

 会員の皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。この度、第22回日本乳癌学会近畿地方会の当番世話人を担当させていただくことを大変光栄に思います。2024年11月23日(土・祝)に大阪国際会議場で開催の予定です。

 2003年に第一回近畿地方会が開催され、20回を越える地方会が行われてきました。地方会が全国学会と別に行われることの意義に関しては、若手にできるだけ発表の機会を与えることが大きかったと思います。時は流れ、乳癌学会は会員の減少と、その減少した会員数でこの20年で倍増した患者数をいかに診療していくかという大きな課題に直面しております。昨年の学術総会においても学生・研修医を集めたセッションを新たに創設するなど人材獲得への取り組みが始まっています。今回、近畿地方会においても医学生・研修医が参加できるセッションを設ける予定です。また、2022年6月から別日に行っている学生・研修医の近畿地方会特別乳腺セミナーとのコラボレーションも考えています。一方で、本学会のテーマは「乳腺診療を研ぐ」です。高度な乳腺診療を患者さんに提供するには、毎年のように上市される薬剤、HBOCや遺伝子パネル診断などゲノムを考慮した医療、さらに手術においてもオンコプラスティックサージャリーや乳房再建など、多くの新しい知識や手技の十分な習得が不可欠になっております。また、これらは日々更新されますので、夏場の全国の学術総会だけでなく、冬場に行われる地方会においてもう一度磨きなおす必要があります。まさに一旦出来上がった刃を冬場に「研ぐ」ということをイメージして、このようなテーマといたしました。

 人材獲得と育成、専門医取得後の研鑽による高い医療レベルの習得維持の両輪が回ってこそ、多くの患者さんに幸せを届けるとともに、我々も幸せであれると思います。

皆様のご参加、特に若手医師、研修医・学生のご参加をお待ち申し上げております。

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