TETRA ACADEMIC CONGRESS IN YOKOHAMA2026

会長挨拶

会長 海老原 伸行
第9回日本眼科アレルギー学会学術集会
会長 海老原 伸行
(順天堂大学医学部附属浦安病院)

 第9回日本眼科アレルギー学会の会長を務めます順天堂大学医学部附属浦安病院眼科の海老原でございます。どうぞよろしくお願いいたします。本学会は2017年6月に発足した比較的新しい学会ですが、その前身は1992年に発足した日本眼科アレルギー研究会まで遡る事ができます。私が眼科医になったのが1989年なので、眼科医としての現役時代に眼アレルギーの臨床・研究に研究会・学会を通して携われたことは幸福だと思っています。第9回日本眼科アレルギー学会は、この30余年の眼アレルギー学の発展、課題を俯瞰できる学会にしようと思います。ご存知の通り感染・炎症・アレルギーは生体内では連鎖して発症する免疫反応の一環であり、その結果として多様な臨床症状・所見があらわれます。ゆえに疾患をそれぞれの視点のみから解釈することには限界があります。プログラムでは、感染、炎症そして涙道・涙液とも有機的な繋がりがある内容にしました。4学会合同シンポジウムでは、涙道の上皮細胞が涙液中の抗原を取り込みアレルギー反応を惹起する今までにない新しい視点の研究を紹介していただきます。招待講演(日本眼炎症学会合同)では、血液中の希少細胞でありながら感染・アレルギー・炎症に重要な役割をしている好塩基球をとり上げ、その分野のパイオニアである烏山 一先生(東京科学大学)に、研究課題の選択の仕方、研究の醍醐味についてお話を伺います。シンポジウムではアレルギー性結膜炎の病態に関与するいくつかの免疫系細胞の役割りについて検討します。日本眼科アレルギー学会は日本アレルギー学会の関連学会になっています。ご存じのとおりアレルギー疾患は一個体のLife cycleの中で臓器横断的に発症し、その治療には科横断的な対応が必須です。そのような背景から、日本アレルギー学会では内科・小児科・皮膚科・耳鼻科・眼科の専門医でありながら他科のアレルギー疾患の知識、基本的な診療に精通したアレルギー専門医であるTotal allergist(総合アレルギー専門医)の育成に力を入れています。シンポジウムではTotal allergistに必要な他科との連携をとりあげます。今回は「Tetra Academic Congress」として眼感染、眼炎症、涙道・涙液学会と同時開催いたします。Tetraとはギリシャ語で「4」を、またAcademicとは古代ギリシャの哲学者プラトンが歴史上初めて主催した勉強会・研究会である「アカデメイア」よりとった言葉です。「アカデメイヤ」は出身地、身分、男女を問わず共に真理を探求する理論と実践を修得する会でした。一般的に勉強会・研究会というと、教師がいて聴講者がそれを学ぶ教育機関を想像しますが、「アカデメイア」は参加者がお互いに「対話(ディアロゴス)」することにより真理に近づくものでした。本学会が、4000年の時空を超え、古代アテネと同じ港町である横浜で参加者同士の強い「対話」によって実りある会にしたいと思っています。多くの先生方のご参加をお待ちしております。

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