ご挨拶

第58回日本眼炎症学会
会長　堀　純子
（日本医科大学多摩永山病院眼科）

　この度、第58回日本眼炎症学会を主催させていただくことになりました。このような貴重な機会を与えていただきました会員の先生方および関係各位に感謝申し上げます。
　さて、少し前までCovid-19パンデミックで学会開催が中止や延期され、学術活動も人的ネットワークも寸断された寂しい数年間を我々は経験しましたが、ようやく本格的に「再結集」できる時が来ました。今回の「フォーサム2025 in横浜」は”Reunion for the future”がテーマです。４学会の再結集であり、パンデミックで寸断された人的ネットワークの再結集もと願っています。パシフィコ横浜の学会場への参加がかなわない先生方は、オンデマンド配信で、時空を超えて学会に結集していただきたいと思います。
　私は、パシフィコ横浜で2005年に開催された日本眼炎症学会の事務局長を担当しました。あれから20年が経ち、今回の開催で私が特に意識して取り組みたいことは、グローバルとダイバーシティです。海外からの招待講演は、オランダ・ライデン大学のMartine Jager先生と、米国・NIHのRachel Caspi先生をお招きします。お二人とも眼炎症・免疫の領域にとどまらず、ARVOや他の国際学会で強いリーダーシップを発揮し続けている女性医師・研究者です。エネルギッシュでユニークな楽しいご講演を拝聴できると思います。
また、学会合同シンポジウムとして、”Microbiome and ocular diseases”を企画しました。腸内細菌叢が全身性炎症疾患やさまざまな疾患の病態に関与することが知られていますが、腸内細菌叢や眼局所細菌叢と眼疾患の関わりについてディスカッションを深めたいと考えています。他にも学会員のうちの女性や若手を登用するシンポジウムを企画していますので、楽しみにしていただけますと幸いです。
　パシフィコ横浜の周辺は再開発ラッシュで、続々と新しい魅力的なスポットが誕生しながら進化しているエリアです。多くの皆様のご参集をお待ち申し上げております。