プログラム

理事長講演

司会
良沢 昭銘
(第58回日本胆道学会学術集会会長)
演者
海野 倫明
(日本胆道学会理事長)

会長講演

司会
沖田 極
(山口大学名誉教授/日本肝臓学会元理事長)
演者
良沢 昭銘
(第58回日本胆道学会学術集会会長)

特別講演

新たな時代の医療政策について
司会
良沢 昭銘
(第58回日本胆道学会学術集会会長)
演者
北澤 潤
(国立成育医療研究センター企画戦略局長/
元厚生労働省医政局医事課長)

特別企画

胆道癌術後補助化学療法確立までの道のり
司会
海野 倫明
(日本胆道学会理事長)
演者
小西 大
(国立がん研究センター東病院副院長)

シンポジウム

1. 胆道内視鏡診療の最先端
Cutting edge of biliary endoscopy
※インターナショナルセッション
司会
糸井 隆夫
(東京医科大学消化器内科)
 
岡部 義信
(久留米大学消化器内科)
コメンテーター
Hsiu-Po Wang
(College of medicine, National Taiwan University /
Division of Gastroenterology and Hepatology,
Department of Internal Medicine,
National Taiwan University Hospital)
特別発言
藤田 直孝
(みやぎ健診プラザ)
司会のことば

近年、胆道内視鏡はERCPガイドアプローチに加えEUSガイドアプローチが行えるようになり、今まで以上に患者さんへの診療を提供できるようになった。さらに各種デバイスの発展も目覚ましく、益々胆道疾患の診断および治療において欠かせない手技となってきた。ERCP関連手技では、EPLBD・balloon assisted-enteroscope ERCP・single-operator and ディスポーザブルPOCS・newly-EHL・胆管内RFA・新規胆道ステントが、またInterventional EUSテクニックによる経消化管的胆道アプローチ法が開発された。また、近年のゲノム研究が進歩したためERCP下あるいはEUS下に採取した検体を用いたPrecision Medicineの可能性が現実となってきた。一方、使用できるデバイスでは不十分なものもあり、高度なテクニックを要するため専門性の高い手技となりつつもある。本セッションでは、国内外の先生に胆道内視鏡診療の最先端について共有できればと考える。少数例の検討も含め、多くの演題応募を期待します。

In recent years, biliary endoscopy has become able to perform the EUS-guided approach in addition to the ERCP-guided approach, and it has become possible to provide medical care to patients more than ever. Furthermore, the development of various devices has been remarkable, and it has become an indispensable technique in the diagnosis and treatment of biliary diseases. For ERCP-related procedures, EPLBD, balloon assisted-enteroscope ERCP, single-operator and disposable POCS, newly-EHL, intra-bile duct RFA, novel biliary stent, and trans-gastrointestinal biliary approach using the interventional EUS technique have been developed. In addition, due to recent advances in genomic research, the possibility of precision medicine using specimens collected under ERCP or EUS has become a reality. On the other hand, some devices that can be used are insufficient, and since advanced techniques are required, they are becoming highly specialized techniques. In this session, we would like to share the cutting edge of biliary endoscopy with domestic and foreign teachers. We expect many submissions, including a small number of cases.
2. 胆道ドレナージの現状と今後の展開
Current status and future perspective of biliary drainage
※インターナショナルセッション
司会
安田 一朗
(富山大学第三内科)
 
北野 雅之
(和歌山県立医科大学内科学第二講座)
コメンテーター
Dong-Ki Lee
(Department of Internal Medicine,
Gangnam Severance Hospital, Yonsei University)
特別発言
木田 光広
(北里大学医学部消化器内科学)
司会のことば

胆道ドレナージは、様々なデバイス・技術の開発・改良により治療成績が向上してきている。悪性遠位胆管閉塞における術前内視鏡的ドレナージとしては従来プラスチックステントが用いられてきたが、最近ではNeoadjuvant治療例については開存期間の長い金属ステントが重要視されるようになっている。肝門部領域胆管閉塞に対しては、経皮的と内視鏡的、片葉と両葉、プラスチックと金属ステント、stent-in-stentとside-by-sideなど、様々な方法をどのように選択するかについての議論が残っている。消化管再建術後等の難治例ではバルーン内視鏡あるいはEUSを用いたドレナージ術が行われるようになっている。また、急性胆嚢炎では早期手術の高リスク患者に対する治療としてPTGBDが推奨されているが、最近様々な内視鏡技術が開発され、その適応が拡大している。本セッションでは、胆道ドレナージに関する最新の知見をご報告いただき、現在の課題と将来展望を議論いただきたい。

Development of various devices and techniques for biliary drainage has improved its outcomes. Although plastic stents were previously used during preoperative biliary drainage for distal biliary obstruction, metal stents have recently been employed in patients receiving neoadjuvant chemotherapy for longer stent patency. For hilar biliary obstruction, there remain controversial issues about drainage methods: percutaneous vs endoscopic; unilateral vs bilateral; plastic vs metal stent; stent-in-stent vs side-by-side. Balloon enteroscopy or EUS play an important role in case of difficult biliary obstruction including surgical altered anatomy. PTGBD is recommended as the first-line drainage in cases of high risk of early cholecystectomy, while recent development of endoscopic drainage techniques have allowed to extend their indications. In this session, we discuss current status and perspective of biliary drainage sharing new evidences. 
3. 胆道疾患に対する腹腔鏡下手術・ロボット手術の最前線
Cutting edge of laparoscopic and robotic surgery
※インターナショナルセッション
司会
佐野 力
(愛知医科大学消化器外科)
 
中村 雅史
(九州大学大学院臨床・腫瘍外科)
コメンテーター
Shin-E Wang
(Department of Surgery,
Taipei Veterans General Hospital)
司会のことば

胆石症に対する胆嚢摘出術は、消化器・一般外科領域で最も早くから腹腔鏡下手術が導入された分野であり、現在では標準治療となっている。今日でも、AIを使った解剖学的ランドマークを表示するスコープの開発など、さらなる安全のための様々な工夫や研究開発が、継続的に行われてきている。また、総胆管嚢腫に対しても腹腔鏡下手術が保健適応となったが、上部~肝門部胆管の再建は難度が高く、ロボット支援下手術の保健適応開始が期待されている。一方、胆道の悪性疾患に関しては乳頭部癌、遠位胆管癌に対する腹腔鏡下もしくはロボット支援下膵頭十二指腸切除のみが保健適応となっている。他の胆道の悪性疾患は技術難度が高く、腹腔鏡下/ロボット支援下手術を適応する上での課題となっている。このシンポジウムでは、技術面の工夫、新たなアプローチや器具・手術システムの開発、手術技術取得のための教育など、各施設が行っている鏡視下/ロボット支援下胆道疾患手術に関する最新の取り組みについて発表いただきたい。

Laparoscopic cholecystectomy for gallstone is the first established standard treatment of choice in the field of general and gastroenterological surgeries. And further novel approaches are still investigated to enhance the safety of operation, for example, a scope facilitating intraoperative navigation of anatomical landmarks using AI is under development. Although laparoscopic surgery for congenital biliary dilatation is approved by Japanese insurance system, perihilar bilioenteric anastomosis is technically demanding, thereby robotic surgery is promising. On the other hand, indication of laparoscopic or robotic surgery (MIS) for biliary malignancies is limited to pancreatoduodenectomy for distal bile duct cancer and carcinoma of the papilla Vater at present time in Japan. Furthermore, MIS for other biliary malignancies are still challenging. In this symposium, institutional approaches for technical innovations, newly designed instruments and/or surgical systems, and teaching curriculum for MIS is welcomed as subject of debate.
4. 肝門部胆管癌に対する診断と治療戦略
司会
遠藤 格
(横浜市立大学消化器・腫瘍外科学)
 
潟沼 朗生
(手稲渓仁会病院消化器病センター)
特別発言
梛野 正人
(愛知県がんセンター)
司会のことば
肝門部領域胆管癌は、手術手技の向上、周術期管理の進歩などにより治療成績は向上しつつある。肝門部領域は、胆管・門脈・肝動脈が近接して存在しており、胆管切除だけでは治癒切除を得ることはできず、R0手術を目指した正確な進展度診断が必要であることは言うまでもない。進展度診断には、CTやMRI、さらには内視鏡によって行われているが、いずれも機器の進歩は目覚ましく肝門部領域胆管癌診療に大きな役割を担っている。特に内視鏡はEUSによる画像・組織診断、胆道鏡による観察や直視下生検、mapping biopsyも可能となってきており、画像診断のみではなく病理学的診断能の向上が報告されている。さらに、種々のステントの開発・改良により術前の胆管炎のコントロールが内視鏡的に行われている。しかしながら、いずれの方法も限界は存在し、診断と治療戦略も定まったものは存在しない。本シンポジウムでは切除可能な肝門部領域胆管癌に対する診断・治療戦略の現状を報告いただき、内科医・外科医・病理医など多くの診療科を交えて議論したい。多数の応募を期待する。

パネルディスカッション

1. 遠位胆管癌診療の現状と課題
司会
入澤 篤志
(獨協医科大学医学部内科学(消化器)講座)
 
大塚 将之
(千葉大学大学院臓器制御外科学)
 
高山 敬子
(東京女子医科大学消化器内科)
特別発言
宮崎 勝
(国際医療福祉大学・国際医療福祉大学成田病院)
司会のことば
遠位胆管癌の診療においては、適切な治療方針決定のために垂直および水平方向への進展度・遠隔転移・リンパ節転移などを正確に診断する必要がある。これら病期診断に用いられる画像検査法としてMDCT・MRI(MRCP)・EUS(IDUS)やERCPでの直接胆道造影などが行われているが、近年ではより正確を期すために経口胆道鏡(POCS)や透視下または直視下生検によるmapping生検なども行われている。治療においては、膵頭十二指腸切除術に関して、腹腔鏡下・ロボット支援下などの低侵襲手術が保険収載され、限られた施設ではあるが、少しずつ行われるようになってきているものの、その有効性についてのデータは少ない。術前・術後補助化学療法に関しては適応や至適レジメン・施行期間など諸問題が残っている。支持療法においては閉塞性黄疸や胆管炎に対する術前ドレナージ方法や、非切除例におけるステントの選択、閉塞時のRe-interventionなどの課題もある。本セッションでは、遠位胆管癌の診療における診断・治療アルゴリズムについて多施設からお示しいただき、その成績をもとに現時点での最善の治療戦略と今後の課題を明らかにしたい。
2. 乳頭部腫瘍に対する局所切除の適応と限界
司会
植木 敏晴
(福岡大学筑紫病院消化器内科)
 
平野 聡
(北海道大学消化器外科Ⅱ)
特別発言
五十嵐 良典
(東邦大学医療センター大森病院消化器内科)
司会のことば
近年、十二指腸乳頭の腺腫あるいは腺腫内癌に対する局所切除としての内視鏡的乳頭切除(EP)が多くの施設で施行されるようになり、一方で、EPを導入していない施設を中心に経十二指腸的乳頭部切除術(TDP)や膵頭十二指腸切除術が実施されている。
EPやTDPといった局所切除の対象は「EP診療ガイドライン」にあるように、現時点では腺腫または腺腫内癌に限られるが、施設によっては生検で腺癌と診断されても、TisやT1aが強く疑われる症例に対して、あるいは併存疾患のために局所切除が行われている。また、診断の困難性から切除検体で初めて腺癌と診断される症例や、断端判定不能例、断端陽性例も経験される。これらに対する二次治療の方針は腫瘍の組織型(腸型や胃型等)を含めた組織診断はもとより、患者の条件や施設によっても大きく異なる可能性がある。一方、乳頭から十二指腸内腔に広く進展する症例に対する局所療法の適応や、癌を疑う病変に対するtotal biopsyとしての新たなEPの活用なども検討課題としてあげられる。本パネルディスカッションでは、十二指腸乳頭部腫瘍に対する局所切除を先行する治療戦略とその長期成績をご提示いただき、局所切除の適応と限界について議論していただきたい。
3. 胆道癌に対する化学療法の現状と展望
司会
中郡 聡夫
(東海大学消化器外科)
 
江畑 智希
(名古屋大学大学院腫瘍外科学)
コメンテーター
堀田 洋介
(埼玉医科大学国際医療センター腫瘍内科
(消化器腫瘍科))
特別発言
海野 倫明
(東北大学消化器外科学)
司会のことば
年間2万人強が罹患する胆道癌患者の相当数は初診時切除不能と判断され、化学療法を受けていると考えられる。胆道癌を俯瞰すれば化学治療は最もポピュラーな治療である。しかし、その背景は多様であり、進行・再発例に対する延命、切除境界症例に対するコンバーション、切除後再発予防などの目的で施行される。我々は臨床試験における成績を参照にするが、実臨床における化学療法の持続可能性、化学療法施行中の胆道ドレナージと胆管炎の問題、2次治療の効果などは不明である。さらには、切除不能例の予後がどの程度向上したのか、胆管炎をどのように制御するか、コンバージョンはどの程度可能なのか、がんゲノムプロファイリング検査に基づいた分子標的治療の現状など不明瞭な点が多い。本パネルディスカッションでは、胆道癌化学療法に関連する幅広い内容を募集し、診療科を超えて今後の方向性を議論していきたい。

ワークショップ

1. 胆道結石に対する治療戦略
司会
露口 利夫
(千葉県立佐原病院消化器内科)
 
大塚 隆生
(鹿児島大学大学院消化器・乳腺甲状腺外科)
 
戒能 美雪
(山口労災病院消化器内科)
特別発言
乾  和郎
(山下病院消化器内科)
司会のことば
胆石症診療ガイドライン2021では胆嚢・総胆管・肝内胆管結石に対する診断・治療に関するフローチャートが提示され、標準的な指針が示された。実際には結石併存例や感染合併、高齢者や基礎疾患を有する症例、消化管再建後など様々な病態があり、状況に応じた治療法の選択が必要となる。胆管結石症では内視鏡的アプローチが多くを占め、標準法で結石除去が困難な場合にEPLBD、POCS、バルーン内視鏡やEUSを用いた治療が行われている。さらに困難症例では経皮経肝あるいは外科的治療が選択される。胆嚢結石合併総胆管結石に対してはLCBDEが一部の施設で行われている。また胆嚢結石症では急性胆嚢炎発症時の重症度に応じた治療アルゴリズムとともに胆嚢摘出困難例に対する回避手術も示され、実臨床で活用されている。本セッションでは胆道結石治療の課題を明らかにし、長期予後やQOLをふまえた治療戦略について議論することを期待したい。
2. 良性および良悪鑑別困難な胆道狭窄に対するアプローチ
司会
七島 篤志
(宮崎大学肝胆膵外科)
 
伊佐山 浩通
(順天堂大学大学院消化器内科)
コメンテーター
佐々木 素子
(金沢大学医薬保健研究域医学系人体病理学)
特別発言
田妻 進
(JA尾道総合病院)
司会のことば
胆道狭窄の診断は、各種画像モダリティー、内視鏡の進歩にもかかわらず現在でも困難である。胆管内腔からの診断では胆道透視下生検、胆道鏡観察及び生検、胆管内超音波などがなされている。最近では共焦点内視鏡も一部施設で施行されている。これらの診断方法、あるいは臨床における鑑別の実際などを討論したい。外科の施設には疑わしきは切除と考えるかまた、しっかりと内科的診断がつくまで待つ慎重な立場が良いのかを主張できる発表をお願いしたい。良性狭窄については手術のみならず内視鏡的な治療が多く行われるようになり、Plastic stentの複数本留置やCovered metallic stentなどが行われているが、未だに難治例も少なくない。また、術後再建腸管症例では、小腸内視鏡下、超音波内視鏡下の診断・治療が行われるようになり、安全性、効率化の観点からも新たなエビデンスが求められている。本セッションでは、良性または良悪性鑑別困難な胆道狭窄に対する診断の実際と新たな試み、良性狭窄の治療について多くの演題応募を期待している。
3. 胆嚢癌に対するアプローチ
司会
廣岡 芳樹
(藤田医科大学消化器内科)
 
力山 敏樹
(自治医科大学附属さいたま医療センター
一般・消化器外科)
コメンテーター
福村 由紀
(順天堂大学医学部附属順天堂医院病理診断科)
特別発言
真口 宏介
(手稲渓仁会病院教育研究センター/
亀田総合病院消化器内科)
司会のことば
胆道癌診療ガイドライン(改定第3版)における胆嚢癌に関するクリニカル・クエスチョン(CQ)には、疫学・診断・治療(外科治療・化学療法・放射線治療・胆道ドレナージ)病理が含まれている。胆嚢癌の診療は、早期のものをどのようにして拾い上げ精密検査の俎上に載せるか、進行例の病期を術前に正確に診断しそれに見合った治療を行い患者の生命予後延長に寄与することが目標である。診断においては画像診断によるもの以外に血中循環腫瘍DNA(circulating tumor DNA: ctDNA)を含む新規バイオマーカーなどの応用が期待される。2019年6月に包括的ゲノムプロファイリングが保険適用になり、2021年8月からは、ctDNAを含む血液中の遊離DNA(cell free DNA: cfDNA)を解析するリキッドバイオプシー検査が保険適用となり役者が揃った。研究ベースでのがん遺伝子パネル検査も報告されている。伝統的な手法に加えて新しい手法を用いた胆嚢癌診療に関する多方面からの発表を期待する。

日本胆道学会認定指導医養成講座

1. 総論(倫理など):感染症
司会
三浦 文彦
(帝京大学溝口病院外科)
演者
矢野 晴美
(国際医療福祉大学医学部医学教育統括センター/
感染症学)
2. 内視鏡的・経皮経肝的診断・治療:総胆管結石
司会
河本 博文
(川崎医科大学総合医療センター消化器内科)
演者
中井 陽介
(東京大学消化器内科)
3. 薬物治療:化学療法
司会
岡本 光順
(埼玉医科大学国際医療センター消化器外科)
演者
井岡 達也
(山口大学消化器外科)
4. 良性・悪性胆道疾患外科治療:急性胆嚢炎
司会
佐野 圭二
(帝京大学外科学講座)
演者
本田 五郎
(東京女子医科大学消化器外科)
5. 放射線診断・治療:MRI 診断
司会
山本 雅一
(社会医療法人 中山会宇都宮記念病院)
演者
竹原 康雄
(名古屋大学放射線科)
6. 病理診断:IPNB
司会
窪田 敬一
(獨協医科大学第二外科)
演者
尾島 英知
(慶應義塾大学病理学)

一般演題:口演, ポスター

 

ランチョンセミナー

ページトップへ戻る