演題募集

演題募集期間

2022年2月1日(火)~ 3月31日(木)
→ 4月13日(水)まで延長しました。
演題募集を締め切りました。ご応募ありがとうございました。

募集演題

・主題セッション(シンポジウム、パネルディスカッション、ワークショップ)
・一般演題(口演、ポスター)

応募資格

  1. 本学会、他学会にかかわらず未発表のものであることとします。
  2. 研究内容が倫理規則に抵触していないこととします。日本胆道学会では、臨床研究を取り巻く規制の変化に伴い、本学会学術集会へ応募される演題のうち、「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」が適用される研究については、それら指針に基づき、各機関等における倫理審査委員会の審査に基づく機関の長の許可を得て行われていることが必須となり、申告していただくことになりました。「学会発表における倫理指針のフローチャート」および「カテゴリー分類」をもとに、ご自身の演題が、倫理指針におけるどのカテゴリーに分類されるのかをご確認いただき、演題登録時に適切な内容をご選択ください。なお、第58回学術集会より、演題登録時までに倫理委員会による承認を得、その承認番号も提出していただくことになりました。投稿システム上に対象項目を設けておりますので、必ずご入力ください。
    ※原則として、演題登録時までに所属施設の倫理委員会にて審査を受け、承認を得ているものを採用とします。審査中の場合は、必ず6月末日までに倫理委員会による承認を得、承認番号を学術集会運営事務局に提出してください。
  3. 演題発表には利益相反の開示が必要となります。2015年1月1日から「医学研究の利益相反に関する指針および細則」が完全実施され、医学研究の学会発表での公明性を確保するため、2015年度学術集会より発表者の利益相反状態の開示を行っていただくこととなりました。COIスライドの書式等は、後日ご案内いたします。
    詳細は以下をご確認ください。
    日本胆道学会 利益相反の開示について
  4. 演者、共同演者は学会員に限りますので、演題応募時点で未入会である場合は、会員番号を99(2桁)と仮登録していただき、未入会の方は入会手続きをお願いします。詳細は学会事務局にお問い合わせください。
    ※但し、メディカルスタッフ・臨床研修医の方につきましては、共同演者に会員がいれば、非会員でもご登録いただけます。演題応募の際には、会員番号を99(2桁)で登録をお願いいたします。

    入会の手続き先

    日本胆道学会
    〒980-8574 宮城県仙台市青葉区星陵町1-1
    東北大学大学院・外科病態学講座・消化器外科学分野 医局内
    TEL: 022-276-4044 FAX: 022-276-4044
    E-mail: tando@surg.med.tohoku.ac.jp
    URL: http://www.tando.gr.jp/about/office.html

応募方法

応募方法は原則ホームページからのオンライン登録となります。本ページ下部の【演題登録】より応募画面にお進みください。

推奨環境

  • 本システムは【Internet Explorer】【Safari】【Firefox】【Google Chrome】【Microsoft Edge】で動作確認を行っております。それ以外のブラウザはご利用にならないようお願いいたします。
  • 各ブラウザは最新バージョンの使用を前提としております。

注意事項

コンピュータ環境によってはホームページから演題登録できない可能性があります。ファイアーウォール(病院などへのハッカーの侵入を防ぐソフトウェア)が使用されている場合などです。なお、登録される側のコンピュータ環境、サーバなどの問題が原因で締切期日までに応募できなかった場合の特別措置は考慮しませんので、ご注意ください。

登録演題の確認・修正・削除

演題申込締め切りまでは、何度でも確認・修正・削除することが可能です。

1. 登録番号とパスワード

最初の演題を登録する際に、任意のパスワードを設定していただきます。このパスワードと登録の際に発行されます登録番号が無ければ、演題の確認・修正・削除はできません。パスワード・登録番号は忘れないように自己責任において管理いただきますようお願いいたします。なお、セキュリティーを維持するため、パスワードに関してのお問い合わせには一切応じられませんので、予めご了承ください。
※オンライン演題登録をした後は、確実に登録されているか、確認修正画面にて登録番号とパスワードを用いて必ずご確認ください。

2. 登録演題の修正・削除

演題の【確認・修正・削除】ボタンをクリックしてください。登録番号(初回登録時に発行されたもの)と、パスワード(ご自身で入力されたもの)を入力してください。画面上で修正し、最後に更新ボタンをクリックしてください。これで修正は完了です。
※修正は必ず上記の方法で行ってください。重複登録はできません。
※削除も同様の方法で可能ですが、一旦削除してしまいますと元には戻りませんので、修正、削除のボタンの押し間違いにはくれぐれもご注意ください。

3. 登録演題の修正・削除

演題登録に関しては、原則として暗号通信をご利用ください。平文通信は危険です。第三者があなたのパスワードを盗聴して、演題・抄録を無断削除したり、改ざんしたりする可能性があります。特に、病院情報システムや電子メールに使っているパスワードを、平文通信で演題登録用に使用することは絶対にお止めください。
被害が演題・抄録以外にも及ぶことがあります。平文通信は、暗号通信が使えない場合(施設やプロバイダの設定に問題があるか、ブラウザが古い可能性があります)に限ってご使用ください。

応募演題

主題演題
  • 主題演題は、シンポジウム、パネルディスカッション、ワークショップを予定しております。
  • 主題演題で不採用となった場合は一般演題にてご発表いただきます。
  • 主題で不採用となった場合に演題を取り下げる方は、演題登録時にその旨を確認する項目がありますので該当するものにチェックしてください。
  • インターナショナルセッション(シンポジウム1~3)に応募の方は、英語の【氏名、所属(共著者を含む)、演題名、抄録本文】が必要となります。

シンポジウム

1. 胆道内視鏡診療の最先端
/ Cutting edge of biliary endoscopy(公募・一部指定)
※インターナショナルセッション
司会:
糸井 隆夫
(東京医科大学 消化器内科)
 
岡部 義信
(久留米大学 消化器内科)
コメンテーター:
Hsiu-Po Wang
(College of medicine, National Taiwan University /
Division of Gastroenterology and Hepatology,
Department of Internal Medicine,
National Taiwan University Hospital)
特別発言:
藤田 直孝
(みやぎ健診プラザ)
司会のことば

近年、胆道内視鏡はERCPガイドアプローチに加えEUSガイドアプローチが行えるようになり、今まで以上に患者さんへの診療を提供できるようになった。さらに各種デバイスの発展も目覚ましく、益々胆道疾患の診断および治療において欠かせない手技となってきた。ERCP関連手技では、EPLBD・balloon assisted-enteroscope ERCP・single-operator and ディスポーザブルPOCS・newly-EHL・胆管内RFA・新規胆道ステントが、またInterventional EUSテクニックによる経消化管的胆道アプローチ法が開発された。また、近年のゲノム研究が進歩したためERCP下あるいはEUS下に採取した検体を用いたPrecision Medicineの可能性が現実となってきた。一方、使用できるデバイスでは不十分なものもあり、高度なテクニックを要するため専門性の高い手技となりつつもある。本セッションでは、国内外の先生に胆道内視鏡診療の最先端について共有できればと考える。少数例の検討も含め、多くの演題応募を期待します。

In recent years, biliary endoscopy has become able to perform the EUS-guided approach in addition to the ERCP-guided approach, and it has become possible to provide medical care to patients more than ever. Furthermore, the development of various devices has been remarkable, and it has become an indispensable technique in the diagnosis and treatment of biliary diseases. For ERCP-related procedures, EPLBD, balloon assisted-enteroscope ERCP, single-operator and disposable POCS, newly-EHL, intra-bile duct RFA, novel biliary stent, and trans-gastrointestinal biliary approach using the interventional EUS technique have been developed. In addition, due to recent advances in genomic research, the possibility of precision medicine using specimens collected under ERCP or EUS has become a reality. On the other hand, some devices that can be used are insufficient, and since advanced techniques are required, they are becoming highly specialized techniques. In this session, we would like to share the cutting edge of biliary endoscopy with domestic and foreign teachers. We expect many submissions, including a small number of cases.
2. 胆道ドレナージの現状と今後の展開
※インターナショナルセッション
/ Current status and future perspective of biliary drainage(公募)
司会:
安田 一朗
(富山大学 第三内科)
 
北野 雅之
(和歌山県立医科大学 内科学第二講座)
コメンテーター:
Dong-Ki Lee
(Department of Internal Medicine, Gangnam Severance Hospital, Yonsei University)
特別発言:
木田 光広
(北里大学医学部 消化器内科学)
司会のことば

胆道ドレナージは、様々なデバイス・技術の開発・改良により治療成績が向上してきている。悪性遠位胆管閉塞における術前内視鏡的ドレナージとしては従来プラスチックステントが用いられてきたが、最近ではNeoadjuvant治療例については開存期間の長い金属ステントが重要視されるようになっている。肝門部領域胆管閉塞に対しては、経皮的と内視鏡的、片葉と両葉、プラスチックと金属ステント、stent-in-stentとside-by-sideなど、様々な方法をどのように選択するかについての議論が残っている。消化管再建術後等の難治例ではバルーン内視鏡あるいはEUSを用いたドレナージ術が行われるようになっている。また、急性胆嚢炎では早期手術の高リスク患者に対する治療としてPTGBDが推奨されているが、最近様々な内視鏡技術が開発され、その適応が拡大している。本セッションでは、胆道ドレナージに関する最新の知見をご報告いただき、現在の課題と将来展望を議論いただきたい。

Development of various devices and techniques for biliary drainage has improved its outcomes. Although plastic stents were previously used during preoperative biliary drainage for distal biliary obstruction, metal stents have recently been employed in patients receiving neoadjuvant chemotherapy for longer stent patency. For hilar biliary obstruction, there remain controversial issues about drainage methods: percutaneous vs endoscopic; unilateral vs bilateral; plastic vs metal stent; stent-in-stent vs side-by-side. Balloon enteroscopy or EUS play an important role in case of difficult biliary obstruction including surgical altered anatomy. PTGBD is recommended as the first-line drainage in cases of high risk of early cholecystectomy, while recent development of endoscopic drainage techniques have allowed to extend their indications. In this session, we discuss current status and perspective of biliary drainage sharing new evidences. 
3. 胆道疾患に対する腹腔鏡下手術・ロボット手術の最前線
/ Cutting edge of laparoscopic and robotic surgery
(公募・一部指定)
※インターナショナルセッション
司会:
佐野 力
(愛知医科大学 消化器外科)
 
中村 雅史
(九州大学大学院 臨床・腫瘍外科)
コメンテーター:
Shin-E Wang
(Department of Surgery, Taipei Veterans General Hospital)
特別発言:
堀口 明彦
(藤田医科大学ばんたね病院 外科)
司会のことば

胆石症に対する胆嚢摘出術は、消化器・一般外科領域で最も早くから腹腔鏡下手術が導入された分野であり、現在では標準治療となっている。今日でも、AIを使った解剖学的ランドマークを表示するスコープの開発など、さらなる安全のための様々な工夫や研究開発が、継続的に行われてきている。また、総胆管嚢腫に対しても腹腔鏡下手術が保健適応となったが、上部~肝門部胆管の再建は難度が高く、ロボット支援下手術の保健適応開始が期待されている。一方、胆道の悪性疾患に関しては乳頭部癌、遠位胆管癌に対する腹腔鏡下もしくはロボット支援下膵頭十二指腸切除のみが保健適応となっている。他の胆道の悪性疾患は技術難度が高く、腹腔鏡下/ロボット支援下手術を適応する上での課題となっている。このシンポジウムでは、技術面の工夫、新たなアプローチや器具・手術システムの開発、手術技術取得のための教育など、各施設が行っている鏡視下/ロボット支援下胆道疾患手術に関する最新の取り組みについて発表いただきたい。

Laparoscopic cholecystectomy for gallstone is the first established standard treatment of choice in the field of general and gastroenterological surgeries. And further novel approaches are still investigated to enhance the safety of operation, for example, a scope facilitating intraoperative navigation of anatomical landmarks using AI is under development. Although laparoscopic surgery for congenital biliary dilatation is approved by Japanese insurance system, perihilar bilioenteric anastomosis is technically demanding, thereby robotic surgery is promising. On the other hand, indication of laparoscopic or robotic surgery (MIS) for biliary malignancies is limited to pancreatoduodenectomy for distal bile duct cancer and carcinoma of the papilla Vater at present time in Japan. Furthermore, MIS for other biliary malignancies are still challenging. In this symposium, institutional approaches for technical innovations, newly designed instruments and/or surgical systems, and teaching curriculum for MIS is welcomed as subject of debate.
4. 肝門部胆管癌に対する診断と治療戦略(公募)
司会:
遠藤 格
(横浜市立大学 消化器・腫瘍外科学)
 
潟沼 朗生
(手稲渓仁会病院 消化器病センター)
特別発言:
梛野 正人
(愛知県がんセンター)
司会のことば
肝門部領域胆管癌は、手術手技の向上、周術期管理の進歩などにより治療成績は向上しつつある。肝門部領域は、胆管・門脈・肝動脈が近接して存在しており、胆管切除だけでは治癒切除を得ることはできず、R0手術を目指した正確な進展度診断が必要であることは言うまでもない。進展度診断には、CTやMRI、さらには内視鏡によって行われているが、いずれも機器の進歩は目覚ましく肝門部領域胆管癌診療に大きな役割を担っている。特に内視鏡はEUSによる画像・組織診断、胆道鏡による観察や直視下生検、mapping biopsyも可能となってきており、画像診断のみではなく病理学的診断能の向上が報告されている。さらに、種々のステントの開発・改良により術前の胆管炎のコントロールが内視鏡的に行われている。しかしながら、いずれの方法も限界は存在し、診断と治療戦略も定まったものは存在しない。本シンポジウムでは切除可能な肝門部領域胆管癌に対する診断・治療戦略の現状を報告いただき、内科医・外科医・病理医など多くの診療科を交えて議論したい。多数の応募を期待する。

パネルディスカッション

1. 遠位胆管癌診療の現状と課題(公募)
司会:
入澤 篤志
(獨協医科大学医学部 内科学(消化器)講座)
 
大塚 将之
(千葉大学大学院 臓器制御外科学)
 
高山 敬子
(東京女子医科大学 消化器内科)
特別発言:
宮崎 勝
(国際医療福祉大学・国際医療福祉大学成田病院)
司会のことば
遠位胆管癌の診療においては、適切な治療方針決定のために垂直および水平方向への進展度・遠隔転移・リンパ節転移などを正確に診断する必要がある。これら病期診断に用いられる画像検査法としてMDCT・MRI(MRCP)・EUS(IDUS)やERCPでの直接胆道造影などが行われているが、近年ではより正確を期すために経口胆道鏡(POCS)や透視下または直視下生検によるmapping生検なども行われている。治療においては、膵頭十二指腸切除術に関して、腹腔鏡下・ロボット支援下などの低侵襲手術が保険収載され、限られた施設ではあるが、少しずつ行われるようになってきているものの、その有効性についてのデータは少ない。術前・術後補助化学療法に関しては適応や至適レジメン・施行期間など諸問題が残っている。支持療法においては閉塞性黄疸や胆管炎に対する術前ドレナージ方法や、非切除例におけるステントの選択、閉塞時のRe-interventionなどの課題もある。本セッションでは、遠位胆管癌の診療における診断・治療アルゴリズムについて多施設からお示しいただき、その成績をもとに現時点での最善の治療戦略と今後の課題を明らかにしたい。
2. 乳頭部腫瘍に対する局所切除の適応と限界(公募)
司会:
植木 敏晴
(福岡大学筑紫病院 消化器内科)
 
平野 聡
(北海道大学 消化器外科Ⅱ)
特別発言:
五十嵐 良典
(東邦大学医療センター大森病院 消化器内科)
司会のことば
近年、十二指腸乳頭の腺腫あるいは腺腫内癌に対する局所切除としての内視鏡的乳頭切除(EP)が多くの施設で施行されるようになり、一方で、EPを導入していない施設を中心に経十二指腸的乳頭部切除術(TDP)や膵頭十二指腸切除術が実施されている。
EPやTDPといった局所切除の対象は「EP診療ガイドライン」にあるように、現時点では腺腫または腺腫内癌に限られるが、施設によっては生検で腺癌と診断されても、TisやT1aが強く疑われる症例に対して、あるいは併存疾患のために局所切除が行われている。また、診断の困難性から切除検体で初めて腺癌と診断される症例や、断端判定不能例、断端陽性例も経験される。これらに対する二次治療の方針は腫瘍の組織型(腸型や胃型等)を含めた組織診断はもとより、患者の条件や施設によっても大きく異なる可能性がある。一方、乳頭から十二指腸内腔に広く進展する症例に対する局所療法の適応や、癌を疑う病変に対するtotal biopsyとしての新たなEPの活用なども検討課題としてあげられる。本パネルディスカッションでは、十二指腸乳頭部腫瘍に対する局所切除を先行する治療戦略とその長期成績をご提示いただき、局所切除の適応と限界について議論していただきたい。
3. 胆道癌に対する化学療法の現状と展望(公募)
司会:
中郡 聡夫
(東海大学 消化器外科)
 
江畑 智希
(名古屋大学大学院 腫瘍外科学)
コメンテーター:
堀田 洋介
(埼玉医科大学国際医療センター
腫瘍内科(消化器腫瘍科))
特別発言:
海野 倫明
(東北大学 消化器外科学)
司会のことば
年間2万人強が罹患する胆道癌患者の相当数は初診時切除不能と判断され、化学療法を受けていると考えられる。胆道癌を俯瞰すれば化学治療は最もポピュラーな治療である。しかし、その背景は多様であり、進行・再発例に対する延命、切除境界症例に対するコンバーション、切除後再発予防などの目的で施行される。我々は臨床試験における成績を参照にするが、実臨床における化学療法の持続可能性、化学療法施行中の胆道ドレナージと胆管炎の問題、2次治療の効果などは不明である。さらには、切除不能例の予後がどの程度向上したのか、胆管炎をどのように制御するか、コンバージョンはどの程度可能なのか、がんゲノムプロファイリング検査に基づいた分子標的治療の現状など不明瞭な点が多い。本パネルディスカッションでは、胆道癌化学療法に関連する幅広い内容を募集し、診療科を超えて今後の方向性を議論していきたい。

ワークショップ

1. 胆道結石に対する治療戦略(公募)
司会:
露口 利夫
(千葉県立佐原病院 消化器内科)
 
大塚 隆生
(鹿児島大学大学院 消化器・乳腺甲状腺外科)
 
戒能 美雪
(山口労災病院 消化器内科)
特別発言:
乾  和郎
(山下病院 消化器内科)
司会のことば
胆石症診療ガイドライン2021では胆嚢・総胆管・肝内胆管結石に対する診断・治療に関するフローチャートが提示され、標準的な指針が示された。実際には結石併存例や感染合併、高齢者や基礎疾患を有する症例、消化管再建後など様々な病態があり、状況に応じた治療法の選択が必要となる。胆管結石症では内視鏡的アプローチが多くを占め、標準法で結石除去が困難な場合にEPLBD、POCS、バルーン内視鏡やEUSを用いた治療が行われている。さらに困難症例では経皮経肝あるいは外科的治療が選択される。胆嚢結石合併総胆管結石に対してはLCBDEが一部の施設で行われている。また胆嚢結石症では急性胆嚢炎発症時の重症度に応じた治療アルゴリズムとともに胆嚢摘出困難例に対する回避手術も示され、実臨床で活用されている。本セッションでは胆道結石治療の課題を明らかにし、長期予後やQOLをふまえた治療戦略について議論することを期待したい。
2. 良性および良悪鑑別困難な胆道狭窄に対するアプローチ(公募・一部指定)
司会:
七島 篤志
(宮崎大学 肝胆膵外科)
 
伊佐山 浩通
(順天堂大学大学院 消化器内科)
コメンテーター:
佐々木 素子
(金沢大学医薬保健研究域医学系 人体病理学)
特別発言:
田妻 進
(JA尾道総合病院)
司会のことば
胆道狭窄の診断は、各種画像モダリティー、内視鏡の進歩にもかかわらず現在でも困難である。胆管内腔からの診断では胆道透視下生検、胆道鏡観察及び生検、胆管内超音波などがなされている。最近では共焦点内視鏡も一部施設で施行されている。これらの診断方法、あるいは臨床における鑑別の実際などを討論したい。外科の施設には疑わしきは切除と考えるかまた、しっかりと内科的診断がつくまで待つ慎重な立場が良いのかを主張できる発表をお願いしたい。良性狭窄については手術のみならず内視鏡的な治療が多く行われるようになり、Plastic stentの複数本留置やCovered metallic stentなどが行われているが、未だに難治例も少なくない。また、術後再建腸管症例では、小腸内視鏡下、超音波内視鏡下の診断・治療が行われるようになり、安全性、効率化の観点からも新たなエビデンスが求められている。本セッションでは、良性または良悪性鑑別困難な胆道狭窄に対する診断の実際と新たな試み、良性狭窄の治療について多くの演題応募を期待している。
3. 胆嚢癌に対するアプローチ(公募)
司会:
廣岡 芳樹
(藤田医科大学 消化器内科)
 
力山 敏樹
(自治医科大学附属さいたま医療センター
一般・消化器外科)
コメンテーター:
福村 由紀
(順天堂大学医学部附属順天堂医院 病理診断科)
特別発言:
真口 宏介
(手稲渓仁会病院 教育研究センター
亀田総合病院 消化器内科)
司会のことば
胆道癌診療ガイドライン(改定第3版)における胆嚢癌に関するクリニカル・クエスチョン(CQ)には、疫学・診断・治療(外科治療・化学療法・放射線治療・胆道ドレナージ)病理が含まれている。胆嚢癌の診療は、早期のものをどのようにして拾い上げ精密検査の俎上に載せるか、進行例の病期を術前に正確に診断しそれに見合った治療を行い患者の生命予後延長に寄与することが目標である。診断においては画像診断によるもの以外に血中循環腫瘍DNA(circulating tumor DNA: ctDNA)を含む新規バイオマーカーなどの応用が期待される。2019年6月に包括的ゲノムプロファイリングが保険適用になり、2021年8月からは、ctDNAを含む血液中の遊離DNA(cell free DNA: cfDNA)を解析するリキッドバイオプシー検査が保険適用となり役者が揃った。研究ベースでのがん遺伝子パネル検査も報告されている。伝統的な手法に加えて新しい手法を用いた胆嚢癌診療に関する多方面からの発表を期待する。

一般演題区分

発表形式について
一般演題の発表は、口演、ポスターを予定しております。
演題登録時に、応募カテゴリーよりご希望の形式を選択してください。発表形式はなるべくご希望に沿うように配慮いたしますが、プログラム編成の都合上最終的な判断は会長にご一任ください。
演題区分1(部位別)
1 胆道全般 4 胆嚢
2 肝内胆管 5 乳頭部
3 肝外胆管 6 その他
演題区分2(細目)

a

遺伝子

j

免疫

s

症例

b

分子生物学

k

ホルモン

t

結石症

c

病因

l

消化吸収

u

良性腫瘍

d

発癌

m

病態生理

v

悪性腫瘍

e

形態・病理

n

疫学

w

炎症

f

機能

o

診断

x

ステント

g

生理

p

治療

y

ドレナージ

h

生化学

q

手術

z

ケア・その他

i

薬理

r

腹腔鏡下手術

文字数制限・入力について

文字数
演題名 全角90文字
抄録本文 総文字数(著者名・所属・演題名・抄録本文の合計)
図表なし:全角896文字、図表あり:全角600文字
※登録画面には文字数制限がございます。上記の文字数を超えた場合は登録できません。

入力について

  1. 英字および数字はスペースを含め半角で入力してください。
  2. 空欄は必ず左詰にしてください。抄録本文記入欄も同様、先頭行は1マス空けたりせず左詰で入力してください。
  3. 「必須」の記載がある欄は必須事項ですので、データが入力されていないと登録できませんのでご注意ください。
  4. 主題演題が抄録に掲載できる共著者は2名まで、一般演題が抄録に掲載できる共著者は14名までとなります。主題に採択された場合、共著者1、共著者2の欄に入力された共著者名が掲載されます。筆頭著者に続いて共著者1・2の順番で掲載されますので、入力時にはご注意ください。一般演題に採択された場合、共著者名は筆頭著者に続いて抄録掲載順に従って掲載されます。抄録掲載順の入力時にはくれぐれもご注意ください。
  5. 以下の文字は、文字化けを起こしますのでデータ内に含めないようにしてください。
    ・半角カタカナ(<,>も含める)
    ・外字(ローマ数字)
    ・全角のハイフン「-」や長音文字「ー」もなるべく使用しないでください。
    ※特に、Macにて作成の場合は絶対に使用しないでください。
  6. 英文抄録入力欄では全角文字が使用できませんので、記号は下記の文字列に置き換えて入力してください。
    表示したい記号 < > µ ±
    入力文字列 &lt; &gt; &le; &ge; &micro; &plusmn;
  7. ローマ数字を使用される場合は以下のようにアルファベットを組み合わせてください。
    例:I、II、III、IV、VI、VII、VIII、IX、X
  8. シンボル(symbol)書体半角(1バイト文字)のα β γ等を使用するとabcなどに自動変換されてしまいますので使用しないようにしてください。必ず全角(2バイト文字)のα β γを利用してください。
  9. 英文や数字を入力する際、O(アルファベット)と0(数字)や、l(アルファベットL小文字)と1(数字)、あるいはX(アルファベット)と×(かける)などきちんと区別してください。
  10. 図表サイズ制限は、縦:最大330ピクセル、横:最大500ピクセルとなっており、ファイル形式はJPEGまたはGIFでお願いいたします。

演題登録の注意点

  1. 演題募集期間内であれば、一旦登録された演題の変更、削除が可能です。その際に「登録番号とパスワード」が必要となりますので、必ず控えをおとりください。万一お忘れになりましても、セキュリティーの関係から、登録番号とパスワードに関してのお問い合わせには一切応じることができませんのでご注意ください。
  2. 締め切り当日はアクセスが集中し、演題登録に支障をきたすことが考えられますので、余裕を持って登録を行ってください。
  3. 登録締切り後の原稿の変更及び共著者の追加、変更は一切できませんので十分ご注意ください。
  4. 一般演題
    I. 「一般演題応募カテゴリー」より希望のカテゴリー番号を必ず選択してください。セッション編成時の参考にさせていただきます。ただし、最終的な編成については会長にご一任ください。
    II. 口演かポスターのいずれの発表形式に割り当てられるかは、会長にご一任ください。
  5. シンポジウム、パネルディスカッション、ワークショップ、メディカルスタッフセッションに不採用となった場合には、自動的に一般演題での採択となりますのでご了承ください。なお、一般演題での発表を希望しない場合は、演題登録時に該当項目にチェックをしてください。

演題受領通知

演題登録後、登録完了メールが届きますので、こちらをもって演題登録の受領通知といたします。セキュリティー保護のため、登録後のパスワードのお問い合わせはお応え出来ませんので、発行された登録番号とパスワードは必ずお書き留めください。万が一パスワードを紛失した場合は再度新規登録を行い、パスワードを紛失した演題は削除する形になります。パスワードを紛失した演題の削除を希望する場合は、運営事務局までE-mail(jba58@jtbcom.co.jp)にてご連絡ください。

演題採否通知

応募演題の採否、発表形式は査読委員の評価に基づき会長が決定いたします。採否結果は演題登録時に入力されたE-mailアドレス宛に通知されます。採否結果の通知は7月上旬を予定しております。
※オンライン演題登録に関する疑問や不明な点については、下記運営事務局までお問い合わせをお願いいたします。

個人情報保護について

本学会の演題登録システムは大学医療情報ネットワーク(UMIN)に委託しております。演題登録にて収集いたしました氏名、連絡先、E-mailアドレス等の個人情報は事務局からのお問い合わせや発表通知に利用いたします。また、氏名や所属、演題名、抄録本文は、ホームページ及び抄録集に掲載することを目的とし、本目的以外に使用することはございません。学会終了後は一切の情報が外部に漏れないように管理を徹底いたします。UMINのセキュリティーポリシーについてはこちらをご覧ください。

※本学会への演題登録に関してUMIN事務局へのお問い合わせはご遠慮ください。登録時における疑問点につきましては、一般利用者用のオンライン演題登録用FAQをご覧ください。

演題登録

演題登録期間は終了しました。ご応募ありがとうございました。

お問い合わせ先

第58回日本胆道学会学術集会 運営事務局
株式会社JTBコミュニケーションデザイン 事業共創部内
E-mail: jba58@jtbcom.co.jp
※運営事務局はテレワークを実施しております。当面の間、原則E-mailでお問い合わせいただきますようお願いいたします。

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