この度、2022年7月7日(木)、8日(金)に第42回日本静脈学会総会をステーションコンファレンス東京において開催させていただくことになりました。本総会が東京で開催されるのは、岩井武尚理事長が会長をされた2003年の第23回以来、18年ぶりです。前回は医局員としてお手伝いをさせていただいたのが、まさか自分が歴史ある本総会を主催することになるとは夢にも思いませんでした。この上なく光栄で名誉なことであり、岩井武尚理事長はじめ会員の皆様には謹んで感謝申し上げます。
私は、2005年にお茶の水血管外科クリニックを開業しており、今回は日本静脈学会として一般診療所が主催する初めての総会となります。東京医科歯科大学血管外科より、副会長として菅野範英先生、工藤敏文先生、プログラム委員長として井上芳徳先生にご協力頂き、当院のスタッフ一同、支障なく運営できるように万全の準備を進めております。
本総会のテーマは、「つどい、かたらう、静脈学」とさせていただきました。新型コロナ禍により、第40回、第41回総会は2年連続オンライン学会として成功裏に開催されています。しかし、学会は単に発表したり講義を聴くのみではなく、会員同士の貴重な交流の場であり、普段話ができない高名な先生や遠方の先生と直接話ができたり、新たな出会いがあるのが学会の醍醐味だと思います。第42回の開催は3年ぶりの現地開催を目指しています。会員の皆様にはぜひ東京に集まっていただき、熱く語り合っていただきたいと考えています。
パンデミックの状況が許せば今回は久しぶりに海外から先生をお呼びし、現地で講演をしていただきたいと考え、すでにElna Masuda先生(Hawaii)に招請講演をご承諾いただいています。そのほかグルー治療、硬化療法、非定型的症例に対するレーザー治療に関するシンポジウム、血管内焼灼術開始20周年、透析用血管アクセス、リンパ浮腫に関するパネルディスカッション、特別企画として「ガイドラインにもの申す」、岩井武尚理事長、日本リンパ学会大橋俊夫理事長の特別講演など、盛りだくさんの企画をご用意しています。
最後に、新型コロナと戦う日本の医療を支える全ての関係者の皆様に感謝申し上げます。おかげで感染者数は減少し緊急事態宣言が解除され、徐々に日常を取り戻しつつあります。来年7月には東京で会員の皆様にお会いできるのを楽しみにしています。