エルガー:愛の挨拶
クライスラー:愛の喜び
チャイコフスキー:感傷的なワルツ
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ 第2番より 第1楽章、第2楽章
ヴィエニャフスキ:モスクワの思い出
マスネ:タイスの瞑想曲
丸山貴幸(編曲):My Favorite songs ~枯葉・愛の讃歌・川の流れのように~
【曲目解説】
■エルガー(1857~1934):愛の挨拶
第2のイギリス国歌といわれ親しまれている行進曲「威風堂々」などの作品を残したイギリスを代表する作曲家。この曲は、生涯彼の才能を信じ献身的に支えた妻カロラインヘの愛を込めて贈った小品。
■クライスラー(1875~1962):愛の喜び
クライスラーは、ウィーン生まれの大ヴァイオリニストでもあった作曲家。古いウィーンの民謡を題材にして作ったウィーンの舞踏曲で、明るくはずむような洒落た曲。
■チャイコフスキー(1840~1893):感傷的なワルツ
1882年にピアノのための「6つの小品」として作曲された中の一曲。哀愁漂うワルツで、現在ではオリジナルのピアノによる演奏よりも、ヴァイオリンやチェロなどの編曲でより多く演奏されている。
■プロコフィエフ(1891~1953):ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調 より第1楽章、第2楽章
最初「フルート・ソナタ」として作られたが、ヴァイオリニストのダヴィッド・オイストラフの助言で「ヴァイオリン・ソナタ第2番」に改作され、友人のヴァイオリニストのヨーゼフ・シゲティに献呈された。4楽章構成の抒情的な旋律に始まり、軽やかなスケルツォ、穏やかなアンダンテ、堂々たる終楽章に至る。明快で優雅さに満ちた作品。
■ヴィエニャフスキ(1835~1880):モスクワの思い出 op.6
ポーランド出身の作曲家で、また近代ヴァイオリン演奏法の基礎を築いた大ヴァイオリニストでもある彼が、よく知られたロシア民謡「赤いサラファン」を使った華麗で自由な幻想曲。ピアノが主題を奏し、ヴァイオリンが技巧を駆使しながら様々に変形させていき、途中から別なロシア民謡のメロディも現れる。
■マスネ(1842~1912):タイスの瞑想曲
19世紀フランスの、オペラと歌曲の作曲家ジュール・マスネのオペラ「タイス」第1幕、第1場と第2場の間におかれる間奏曲。今日では単独に、ヴァイオリンとオーケストラ、またはヴァイオリンとピアノで演奏されることが多い。
■丸山貴幸(編曲):愛のメドレー 枯葉〜愛の讃歌〜川の流れのように
丸山貴幸氏が前橋汀子のためにヴァイオリンとピアノに編曲。「枯葉」、「愛の讃歌」、「川の流れのように」と愛にまつわる3曲から構成されるメドレー。