フォーサム2019京都

ご挨拶

第53回日本眼炎症学会

第53回日本眼炎症学会 会長

会長:蕪城 俊克(東京大学大学院医学系研究科 外科学専攻 眼科学教室)

 この度、2019年7月5日、6日の日程で第53回日本眼炎症学会を担当させて頂きます。歴史ある本学会を主催させて頂くことを大変名誉に思います。このような機会を与えて頂きました会員の皆様に心から感謝申し上げます。
 今回の学会の企画として、学会の第2日目を日本眼炎症学会と日本眼感染症学会の合同学会として1会場で開催し、合同シンポジウムや一般演題の討論を行いたいと思います。元々感染と炎症は非常に密接な関係にあり、同じ病態を別の視点から見ているとも言えます。これまでに感染性ぶどう膜炎や感染性角結膜炎に関する演題をどちらの学会に出すべきか迷う、両学会が同時に進行するためもう一つの学会の発表が聞けない、といった意見がありました。これらの問題を解決するために、両学会に共通する内容の演題を2学会合同演題として2会場を中継して討議する試みがこれまでにも行われてきました。本学会では、2日目を完全に両学会の合同学会として開催します。両学会の先生方が同一会場で直接意見を交わすことで、新たなイノベーションや交流が生まれることを期待します。
 今回のフォーサム2019のスローガンは、「Diversity and Novel Values by Foursome」としました。4つの異なる学会を同時に開催することの意味に立ち返り、他分野と交流し、他分野から学ぶことの出来る学会にしたいと言う思いが込められています。4学会合同企画として、最近の薬物治療をテーマにしたシンポジウムを予定しています。また、特別講演には東京大学医学系研究科免疫学教室の高柳 広先生に、最新の免疫学に関するご講演をお願いしています。高柳先生は骨芽細胞や破骨細胞と骨髄内の免疫細胞が密接なネットワークを形成して関節リウマチの病態に深く関わっていることを明らかにされ、骨免疫学という新しい概念を提唱して来られました。臓器特異的な免疫疾患であるぶどう膜炎を考える上でも、有意義なお話しが伺えるものと思います。

 眼炎症学会と眼感染症学会を完全に合同学会として同一会場で行うことは、今回が初めての試みです。ご不便をお掛けすることもあるかもしれませんが、充実した学会にしたいと考えております。多数の先生方のご参加を心からお待ちしております。