フォーサム2019京都

ご挨拶

第8回日本涙道・涙液学会総会

第8回日本涙道・涙液学会総会 会長

会長:横井 則彦(京都府立医科大学 眼科学教室)

 このたび第8回日本涙道・涙液学会総会を、フォーサム2019京都において、第56回日本眼感染症学会、第53回日本眼炎症学会、第62回日本コンタクトレンズ学会総会と合同で開催させていただく運びとなりました。このような機会を与えてくださった日本涙道・涙液学会の会員の皆様、ならびに、多大なるご支援、ご指導を賜りました多くの皆様方に心から感謝申し上げます。
 フォーサム2019京都のテーマは4学会会長による話し合いの結果、「Diversity and Novel Values」となりました。このテーマには、フォーサム2019京都をフォーサムの多様性を生かした新しい価値を創造する機会にしたいという強い思いが込められています。フォーサム2019京都が、日本涙道・涙液学会の持ち前のアクティビティとオリジナリティをさらに高める機会になればと願っています。
 前回のフォーサムでは、4学会合同シンポジウムが初めて行われましたが、今年も『薬剤について考える』という合同シンポジウムを予定しており、日本涙道・涙液学会からは、重要なテーマである『抗がん剤による涙道障害』をご講演いただくことになっています。また、前回初めて設けられた学術奨励賞受賞講演も、今回で2回目となります。日本涙道・涙液学会の未来を担う若手の素晴らしい研究成果を、皆様と一緒に拝聴したいと思います。
 日本涙道・涙液学会総会は、フォーサム2012横浜で産声をあげ、今回で第8回を迎えますが、回を重ねるごとに会員数が増え、内容が充実し、活発なディスカッションと若い世代の関心と熱意が加わって、大きく発展してきています。今回のプログラムでは、2つのシンポジウム(「流涙症における涙液の動態評価」ならびに「客観的データに基づく涙道疾患の最適治療」)を予定していますが、いずれも日本が世界に誇る、オリジナリティーの高いトピックスばかりであり、エビデンスに基づく素晴らしい成果のご講演を非常に楽しみにしています。また、特別企画では、「国際共同研究 涙液層の分子動態と臨床への展開」と題して、国際的かつ臨床と基礎のコラボレーションの面白さや重要性をお伝えすべく、10年間共同研究を続けているGeorgi Georgiev博士と一緒に準備を進めています。涙道・涙液の臨床、基礎研究領域を将来、牽引してゆくであろう若いクリニシャンサイエンティストに、何等かのメッセージとなればと思っています。
 また、涙道・涙液学会のさらなる発展をめざして、涙液層にも視点をおいた企画を予定しており、この学会が、もともと機能的につながっている涙液と涙液層を深くつなげる良い機会になればと期待しています。
 第8回日本涙道・涙液学会総会が、勉強になり、かつ、楽しい会となるよう、教室員と力を合わせて、準備を進めてまいります。多くの皆様のご参加を心よりお待ちするとともに、当日の活発なご討論を、どうぞよろしくお願い申し上げます。