ご挨拶

大村 武久
第76回日本臨床眼科学会
学会長 飯田 知弘
(東京女子医科大学眼科学 教授)

 この度、2022年10月13日(木)~16日(日)の4日間、第76回日本臨床眼科学会を東京国際フォーラムとJPタワーホール&カンファランスで開催させていただくことになりました。副学会長は東京都眼科医会会長・福田敏雅先生、プログラム委員長は愛知医科大学教授・瓶井資弘先生に務めていただきます。開催をご指名いただいた日本眼科学会評議員の先生方、ならびにプログラム委員の先生方、日眼会員の皆様をはじめ関係各位に厚く御礼を申し上げます。

 学会テーマは「継承と創造、そして未来へ」です。近年、眼科は研究と診療において著しい進歩を遂げています。そこには長い時間をかけて築き磨かれてきた知識や技術を継承して、その上に新たな病態理解や診断、治療を創造してきた歴史があります。「継承と創造」は社会、文化、学問をはじめ人間の活動すべてにおける主題です。現在の眼科学・眼科医療も次世代に継承されて、そこで新しい眼科が創造され、未来へ繋げられていきます。技術革新が進む今、本学会がその一翼を担うことを目指してまいります。

 学会の華である特別講演は久保田敏昭先生(大分大学)と辻川明孝先生(京都大学)、招待講演はノーベル生理学・医学賞を受賞された大隅良典先生(東京工業大学科学技術創成研究院細胞制御工学研究センター・栄誉教授)とEugene de Juan, Jr.先生(University of California, San Francisco)にお願いしております。先生方の素晴らしいご講演を楽しみにしております。

 会長枠シンポジウムとして、最新情報をレビューしながら今後の展望を占う「継承と創造、そして未来へ-黄斑疾患、網脈絡膜疾患、角膜疾患、緑内障」の4つを企画いたしました。臨眼は研究発表の場であると同時に、教育も重要な役割です。この4つのシンポジウムにご参加いただくことで、眼科学の幅広い分野の現在・未来を整理していただけると思います。プログラム委員会立案のシンポジウム、病院運営プログラム、視能訓練士プログラム、ナーシングプログラムも加え計25のシンポジウム、一般講演、学術展示、インストラクションコース、共催セミナーなど、盛りだくさんの内容を予定しています。

 新型コロナウイルス感染症の状況を注視しながら現地開催を目指していますが、Web視聴には大きな利便性がありますので、感染状況に関わらずWeb配信も並行して行う予定です。皆様にとって参加しやすい学会、有意義な充実した学会となるように鋭意努力したいと思っております。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。